部下と信頼関係を築く「感情の報酬」とは?

部下や後輩と良い関係を築きたいけれど、どのような接し方をすればいいのかわからない。

 

ときには厳しく指導をしなければならないこともあり、距離感や関わり方に悩む人は多いでしょう。

 

今回は、部下や後輩と信頼関係を築くために必要な「感情の報酬」についてお伝えします。

 

 

・なぜ、「感情の報酬」を与えることで信頼されるのか?

 

会社同士の取引や顧客との関係は、サービス・商品と金銭を交換します。

 

これを、社会的交換といいます。

 

この社会的交換には感情のやりとりも含まれ、社会的交換によって他者から得られるものを、「社会的報酬」といいます。

 

信頼や絆で結ばれる間柄で与えるものを「感情性報酬」といい、感情を与えたり、受け取ったりすることで、快(または不快)を得られるのです。

 

 

つまり、部下や後輩と信頼関係を築きたいときは、この感情性報酬を与えればいいということです。

 

 

・どんな感情を部下や後輩に与えれば、より良い関係を築けるのか?

 

感情性報酬には4つの感情があります。

 

 

1.尊重

 

部下や後輩の存在や意見を尊重します。

 

自分とは違う意見であっても最後まで話を聴く、発言する機会を与える、部下の指摘を受け入れるといったことです。

 

特に、立場が上の人から尊重されると自信がつき、仕事に対するモチベーションアップにつながります。

 

 

2.賞賛

 

頑張りを褒める、能力を認めるのが賞賛です。

 

ほかの人にも当てはまるような部分ではなく、その人ならではの個性、アイデア、能力、行動、気配りなどを褒めることで、「認めてもらえた」と感じられます。

 

 

3.同情

 

その人の気持ちを理解し、共感を示すことをいいます。

 

気むずかしい顧客との契約で苦労しているときは、その気持ちや頑張りを労ったうえでアドバイスをします。

 

また、尊重と同様に、愚痴や悩みに耳を傾け、気持ちを理解しようとすることで信頼関係が深まります。

 

 

4.愛情

 

愛情を持って部下や後輩に接することで、相手も思いに応えようとします。

 

たとえ厳しく指導されたとしても、その根底にあるのが敵意ではなく愛情であると伝われば、「自分のために言ってくれている」と前向きに受け止めることができます。

 

 

いかがでしたか?

 

部下や後輩と心を通わせるためには、自分から報酬を与えることが大事です。

 

コミュニケーションをとるときは、「感情」を伝えるように心がけましょう。

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自身の経験として、マッサージ店補経営、IT事業を経て、働き方改革のコンサルティング事業を始めている。
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服部 裕樹(ハットリ ヒロキ) ブラックスミス 代表

服部 裕樹
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