ストレングスファインダー(R)をマネジメントに活かす その2
今回は、自分の資質を強みとしてマネジメントに活かす実例をいくつか紹介します。
まずは、非常にわかりやすい例から始めましょう。
「個別化」の資質を持つ人は、人それぞれの特徴を見抜く力に優れています。
この資質に「最上志向」が加わると、個々の強みにさらに注目するようになります。
すなわち、個々の強みをどう活かしてチームのパフォーマンスを向上させるかという視点が自然と芽生え、人材配置にもその考えが反映されます。
さらに、全体を見渡しながらリソースの最適な配置を考える「アレンジ」が加わると、より適切な人材配置が可能となります。
「アレンジ」との組み合わせで言えば、「成長促進」を持つ人は、現状の強みを活かすだけでなく、新しい役割を与えることでさらなる成長を促す視点が加わります。
つまり、各人に少し背伸びが必要な役割を与えることができるのです。
また、「包含」と「アレンジ」を組み合わせると、一人ひとりに居場所を提供し、安心感を与えることができます。
「包含」の人は、人を見限ることなく、その人が与えられた役割の中で最大限の挑戦をできるようにサポートします。
他の資質についても触れてみましょう。
例えば、「未来志向」の人は、現在の状況に関わらず、必ず未来が良くなるというビジョンを描き、それを生き生きと語ることで、リーダーシップを発揮します。
そこに「最上志向」や「ポジティブ」が加わると、さらに魅力的でワクワクするような未来を示すことができるでしょう。
一方で、「原点思考」を持つ人は、過去の成功体験を活かし、どんな困難な状況でも「過去にこうやって乗り越えたじゃないか!」と励ますことで、周りに勇気を与えるリーダーシップを発揮します。
「調和性」の資質を持つ人は、全体の意見を吸い上げ、皆が合意できる方向性を見つけ出します。
そこに「公平性」が加われば、どんな小さな意見でも平等に取り上げ、尊重してくれるでしょう。
「個別化」を持つリーダーであれば、各人が自分の個性を発揮しつつ、チーム全体として大きな方向性を共有するような組織作りができるでしょう。
どうでしょうか?他にも数えきれないほどの組み合わせが考えられます。
それぞれの人が持つ資質は異なりますから当然ですね。
そして、どんなスタイルであろうとも、「こんな上司がいたら素敵だなぁ」と思うことでしょう。
それにも関わらず、多くの人は自分の強みに気づかず、そこにフォーカスするどころか、むしろ違うやり方を目指して苦しんでいることが多いのです。
これは本当に、もったいないことです!
自分の資質に基づく思考パターンを理解し、自分にとって心地よく、かつパフォーマンスが最大化されるリーダーシップやマネジメントのあり方を追求することが大切なのです。
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ストレングスファインダーで変革を促す~対話と多様性を重視し、個々の強みを活かすことで組織全体の成長をサポート~
前職では半導体製造技術者として勤務しながらコーチングやアサーション研修の社内講師も務める。独立後、ストレングスファインダーを活用したチームビルディングやリーダーシップ研修を中心に提供。ストレングスファインダーのプロファイリングに定評がある。
知識茂雄(チシキシゲオ) ガイアモーレ株式会社提携講師 株式会社ハート・ラボ・ジャパン
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