ストレングスファインダー(R)をマネジメントに活かす その1
ストレングスファインダー(R)(クリフトンストレングス(R))をマネジメントに活かすには、二つの重要な観点があります。
一つは、自分自身の資質を活かしたマネジメントスタイルを確立することです。
もう一つは、部下一人ひとりが自分の資質を強みとして発揮できるよう、効果的に関わることです。この二つが非常に重要です。
今回は、前者の自分の資質を活かしたマネジメントスタイルの確立についてお話しします。
ここで「マネジメント」を「リーダーシップ」と置き換えても構いませんが、いずれにしても、優れたリーダーやマネジャーに共通する唯一の特徴は、自分の資質を強みとして活かしていることです。
『ストレングス・リーダーシップ』という書籍には、この点が詳しく説明されています。
自分の資質を強みとして活かすということは、人それぞれの資質の組み合わせが異なるため、その活かし方も人それぞれで異なるということを意味します。つまり、「これがマネジメントの正解だ!」というものは存在しないのです。
では、どうすればいいのか? 問うべきは、自分の資質が活き活きと発揮されているかどうかです。
具体的にどうすればよいのか? 残念ながら、私が前職で会社員としてマネジメントにストレングスファインダー(R)を活かしていた実感はありませんでした。
当時は、今ほどストレングスファインダー(R)に精通していなかったためです。しかし、今振り返ると、やはり資質なりの強みは自然と出ていたと感じます。
特に「責任感」をよく使っていたと思います。部下一人ひとりと誠実に向き合うことで、ある程度の信頼を得ることにつながっていたと思います。「調和性」も大いに活躍していました。
部下の意見を尊重し、独断で物事を進めることはありませんでした。
ただ、当時は妨げになる部分(弱み使い)への対処がうまくできておらず、意見を聞きすぎて迷いが生じたり、「責任感」で自分の正しさを押し付けようとして葛藤することもありました。
もし当時、現在ほどストレングスファインダー(R)に精通していたら、もっと自分らしいマネジメントスタイルを確立できていたと思います。
当時の私は、自分の良さを認めつつも、「これでいいのだろうか?」という思いがありました。引っ張るタイプではなかったので、そういうタイプの人に憧れていましたが、今の自分から当時の自分に伝えるとしたら「そのままでいいんだよ」と言いたいですね。
自分なりのマネジメントスタイルを確立するためには、まず自分の思考の特徴をしっかりと理解し、自覚することが必要です。そして、過去を振り返り、その思考パターンが強みとして発揮された場面を思い浮かべ、自分の資質が強みとして存在することを実感することが大切です。
その上で、マネジメントという観点で今後さらにその強みをどう活かすかを考えることが重要です。もちろん、妨げになる部分への対処も必要です。
現在、私のクライアントには企業のマネジャーや経営者の方がいらっしゃいますが、皆さんはそれぞれ自分の強みを活かすことにフォーカスすることで、効率的に成果を出すことができるようになっています。
なぜなら、自分の資質に基づいて行動することは、呼吸をするのと同じくらい自然なことだからです。
このテーマについて、これからもしばらく書いてみようと思います。マネジメント視点の内容ですが、自分の人生を自分でマネジメントするという意味では、どんな場面でも同じことが言えます。
- キャリア開発
- リーダーシップ
- コーチング・ファシリテーション
- チームビルディング
- コミュニケーション
ストレングスファインダーで変革を促す~対話と多様性を重視し、個々の強みを活かすことで組織全体の成長をサポート~
前職では半導体製造技術者として勤務しながらコーチングやアサーション研修の社内講師も務める。独立後、ストレングスファインダーを活用したチームビルディングやリーダーシップ研修を中心に提供。ストレングスファインダーのプロファイリングに定評がある。
知識茂雄(チシキシゲオ) ガイアモーレ株式会社提携講師 株式会社ハート・ラボ・ジャパン
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