自分を活かすためにこそ、他者を理解する
ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)を活かすということは、自分の資質を意識し、それを強みとして活かしていくことを意味します。
今回は、チーム内でこれを実践する際に意識すべきことについて述べたいと思います。
以前実施した研修では、「働き方改革」というキーワードが掲げられていました。
これは、どの企業でも同様だと思いますが、今の時代において何らかの形で働き方の見直しが求められていることを反映しています。
今回の研修の趣旨は、各自が自分の強みを活かすことで、働き方改革を推進していくというものでした。
要するに、一人ひとりがまず自分の強みを理解し、それを活かす方向へと働き方そのものをシフトさせることが求められているのです。
しかし、ここで難しいのは、単にそれぞれが自分の強みを発揮しようとするだけでは、必ずしもうまくいくとは限らないということです。チームとして仕事をする以上、周囲の人と役割分担をしながら協力して進めていく必要があります。
これは当たり前のことですが、実際には難しい場合があります。なぜなら、自分の強みを発揮すればするほど、他の人にとっては迷惑になることがあるからです。
例えば、現実的な「調和性」の人がその強みを活かそうとすると、「着想」の人の自由な発想に「で、どうやって実現するの?」と水を差し、制限をかけてしまうかもしれません。
その逆もまたしかりで、何かを着々と進めなければならない状況で、「着想」の人が次々と新たなアイデアを提案し、周囲を振り回してしまうとしたら、それもまた生産的とは言えません。
つまり、自分の強みを活かすためには、自分とは異なるタイプの人と協業する際に、その強みがポジティブにもネガティブにも影響を及ぼす可能性があることを理解しておく必要があります。
そして、自分はどのような場面でどのように強みを活かせるのか、他の人にはどのように任せたり頼ったりすべきかを考えることが重要です。
その意味では、自己理解だけでは不十分であり、他者理解を同時に進めることがとても大切です。
自分をより活かすためには、他者を深く理解する姿勢が求められます。この姿勢こそが、チームでの成功に繋がるのです。
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ストレングスファインダーで変革を促す~対話と多様性を重視し、個々の強みを活かすことで組織全体の成長をサポート~
前職では半導体製造技術者として勤務しながらコーチングやアサーション研修の社内講師も務める。独立後、ストレングスファインダーを活用したチームビルディングやリーダーシップ研修を中心に提供。ストレングスファインダーのプロファイリングに定評がある。
知識茂雄(チシキシゲオ) ガイアモーレ株式会社提携講師 株式会社ハート・ラボ・ジャパン
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