【第2回】ハラスメント事例セミナーを開催しました!
2021年12月9日『法律実務の経験×相談センターの現場感覚で紐解く「弁護士とカウンセラーのハラスメント事例セミナー」』を、開催いたしました。
ご参加者の感想
・複数の具体的な事例を弁護士とカウンセラーそれぞれの視点で解説いただくことで、
ハラスメントに対する判断基準について理解できた
・現場担当者として有意義(有益)なセミナーだった
・今後も継続的に事例研究をしていきたい
などのご感想をいただきました。
ご参加をいただきました方、ご意見を寄せてくださった方に感謝申し上げます。ありがとうございました。
セミナーの一部をご紹介
日頃、弊社相談室に寄せられる人事部、ハラスメントご担当者の悩み、ご質問に多いケースを紐解く形で実施しました。
セミナーのポイントの一部をご紹介します!
セクシャルハラスメントが発生したら 事例から学ぶ
カウンセラーの視点から
●被害者への肯定的態度と2次被害の予防
●体調の確認:睡眠(過覚醒)、食欲(増減)、フラッシュバック、意欲、回避行動 など、急性ストレス障害などを視野に入れて対応
●行為者へのサポートと心理教育
弁護士の視点から
セクハラ対応の実務上のポイント
●「必罰」という基本スタンス(ただし被害者の意向をもとに)
● 加害者・被害者のタイプで類型化
● 適切な事後対応の積み重ね
● 企業風土の変革(因習のアンラーニング)
● セクハラは「嫌と感じたらアウト」は過去の判断。求められるセクハラの判断基準について解説
● 裁判例からセクハラを学ぶ
カスタマーハラスメントが発生したら 事例から学ぶ
カウンセラーの視点から
● 被害者への肯定的態度、承認と労い
● 上司、組織の役割と責任
● サポート体制:上司や同僚、家族など相談者の生活歴の中から支援を捜す
● 社内規定:確認、説明、連携の必要性
● 体調の確認:睡眠(過覚醒)、食欲(増減)、フラッシュバック、意欲、回避行動 など、急性ストレス障害などを症状を理解し対応する
弁護士視点から
● 裁判例からカスハラを学ぶ
● 上司の役割責任と組織の適切な対応について
● 優先すべきは自社の被害者社員
● 「カスハラも健康問題」
・職場環境を大きく左右する問題であることを理解
・商慣習の是正等を含めカスハラへの理解を醸成していくことが求められる
● 今後は厚生労働省が本年度中に策定し公表する予定のマニュアルを参考に
モラルハラスメントが発生したら 事例から学ぶ
カウンセラーの視点から
● 積極的傾聴(アクティブリスニング)を用いた関りの大切さ
● 感情と事実を分別して確認するきき方の工夫
● メンタル不調を視野に入れた心身の状態の把握
● 出来ている対処法や相談先の有無などの確認
弁護士の視点から
● 裁判例から学ぶ
● モラハラは明確に判断するのは難しいケースが多い。組織人として不適切な行為であったかなど聴き取りを丁寧に
● 継続性、頻度など長期的に見てハラスメント行為はどうであるか
● ハラスメントと断定できないとしても、不適切な業務指導等があった際に組織として是正努力ができるか
● メンタルへの健康被害や被害感情があることを見逃さない
弁護士から「まとめ」
ハラスメントは強度を持ったハラスメントケースのみに注視するのではなく、ハラスメントが発生しやすい土壌や文化をどのように改善していくのかが、結果的には発生予防の近道になることを忘れずに。
セーフティネットでは、定期的にハラスメントやメンタルヘルスに関するセミナーを開催しております。
ご興味のあるセミナーがございましたら、是非ご参加ください!
- モチベーション・組織活性化
- 安全衛生・メンタルヘルス
- マネジメント
- コミュニケーション
企業経験を経て、2000 年に労働省認定「産業カウンセラー」資格取得。
2002年以降、株式会社セーフティネットのカウンセラーとして勤務。
【セーフティネットでの活動】
マネージャーとして相談部カウンセラーの取りまとめ、教育、指導
メールカウンセリング実施責任者、事例検討責任者、面談カウンセリング
人事相談担当、復職支援担当、ポストベンション担当
藤掛 弘美(フジカケ ヒロミ) 営業本部 シニア・アドバイザー
対応エリア | 全国 |
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所在地 | 千代田区 |