人事はストーリーを語れ!
こんにちは、藤田です。
私は映画やノンフィクションなどの映像が大好きです。ただ映画館に行く時間もなかな
かないので、もっぱらDVD鑑賞派。社員に話をする時も、映画やノンフィクションを題材
にとったり、たとえにつかったりしています。
例えば、弊社の、半常駐で弊社スタッフが企業人事部のデスクを借りてお仕事をさせて
もらう形式は、「トップガン型常駐サービス」と呼んでいます。実は弊社のオフィスの
応接室には「トップガン」のトム・クルーズのフィルムの一端が飾ってあります。
(トップガンは1986年公開の、若き日のトム・クルーズの出世作となる映画で、米海軍
戦闘機パイロット達を描いた内容です。念のため)
映画を観ていない人にはなんのこっちゃ?ですが、伝わる人には「戦闘機が空母から発
艦して、戻ってきて着艦するように、トップガン型人材は派遣でも請負でもなく、弊社
から貴社へ行きお仕事をして、弊社に戻ってくる形態です」というと、「なるほど」と
言ってくれるのです。
映画をたとえに使う場合は、相手が映画が好きか、また世代的に合う作品か、ということ
は気にしないと全く伝わらないですが(笑)。
私がこのように題材を映像にとって伝えることをするのは、単純に、活字よりも映像が好
き・・・というのもありますが、相手の頭のなかに映像を浮かばせるのが、最も相手の印
象に残りますし、また納得感が強いからです。
映像を浮かばせるには、単なる事実の羅列ではいけません。小説や映画で起承転結が大事
といわれるように、ストーリーや物語として伝えることが大事です。
たとえば人事の仕事で、新しい人事制度を発表するときの社員向け説明会があるとします。
よく新しい規定や制度の概略を読むだけのような内容の説明会をする会社があります。
それは規定や資料を読めばわかること。そうではなく、この人事制度の変更にはどんな
意図があり、社員にとって、会社にとって、どんな意義があり、また今後どのような方
針で運用していくのかを明示し、説明会の後、社員が張り切って仕事に取り組むことが
できるようなストーリーを想いを込めて語らねばならないのです。
その他の人事部の仕事でも、社員との労務相談、評価面談、研修、退職者の面談など、
常に「伝える」ことが必要な場面が多いはずです。その際、説明が無味乾燥になってい
ないか、事実の羅列になっていないかチェックし、魅力的なストーリーを語れているかど
うか、を常に気をつけることをお薦めします。
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山崎製パン㈱、セブンイレブン・ジャパン㈱、「TSUTAYA」FC本部㈱CCC人事部長、社長室長そして㈱ソフトバンクBBの業務企画部長と企業人を20年。独立し、㈱アウトソーシングSR、(社)人事部サポートSRを設立。
藤田 敏克(フジタ トシカツ) 社会保険労務士法人SRグループ 代表
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