「人事担当にITスキルは不要」は本当か?
こんにちは、藤田です。
一般に、人事部スタッフは、ExcelやWord、プログラミングの知識など、IT
スキルに疎い方が多いように感じます。実際「人事の仕事には、ITなど
必要ない」と言い切る人事マネージャーの方も知っています。
しかし、私は業務担当者として自身の給与計算や手続きの業務効率向
上や精度アップのためにも、制度設計や企画業務で必須となるシュミレ
ーションをするためにも、またマネージャーになり自社の人事業務フロー
を改善するためにも、これからの人事担当者には特に、ITスキルが必須
であると考えています。
その重要さに気付いたのは、新卒で入社した大手製パン会社での給与
計算の体験です。私が工場人事に配属されて最初に担当したのが、給
与計算で、計3年間経験をしました。もちろん絶対にミスが許されない仕
事であり、そのために詳細なチェックが大事になりますが、私はそうした
細かなチェック作業が大の苦手で、正直、内心嫌で仕方がなかった(笑)。
ちょうど、その時、PCの導入が全工場の人事課で行われこととなり、これ
だ!と思いました。PCを使って業務を効率化すればいいじゃないか。そこ
で上司である人事課長にお願いしたところ、導入されるPCの研修のため、
各事業所から係長が本社に呼び出される中、その人事課長は「もう一人
行かせたい奴がいる。」と言って、ヒラ担当である私を研修に行かせるべく、
本社研修課と押し問答をして交渉をしてくれたのです。
そのやりとりを隣で聞いた私はこみ上げる上司への感謝の気持ちとともに、
「任せてください!」とばかりに研修に臨み、本社で必死にプログラミングを
学び、戻って連日、通常業務終了後に、連日徹夜で給与計算のためのプロ
グラムを組みました。また、情報システム部に勤務していた同期をも抱き込
んで(笑)データ処理をしてもらい、プログラムは稼働。業務効率も向上し、
私はめでたく苦手な紙のチェック作業から解放されることとなりました(笑)。
まだまだ当時はパソコンがオフィスでは希少な存在で、そのスペックは今の
数千分の一位でしたでしょうが、この経験を通じシステムの基本的な考え方
を習得したことはその後これまでにどれほど役に立ったかわかりませんし、
ITは業務効率化に不可欠なことを痛感することとなりました。
そこで、起業をした後もITスキルにはこだわり、弊社の新入社員と、採用を
手伝っているクライアント企業の新入社員を対象に、毎週土曜日に「ITリテ
ラシー研修」と名付けて業務に直結する実践的なITスキルの教育を行って
います。そのため、弊社の若手社員でも、ITスキルがあるため、すぐに人事
業務改善を行うことができ、クライアント企業に喜ばれています。
世の中の他の人事スタッフがITスキルを苦手としているからこそ、自身の付
加価値を上げるためにも、最低限Excel、Access、簡単なプログラミングの
基本を身につけておくことをお薦めします。
- 経営戦略・経営管理
- 法改正対策・助成金
- 労務・賃金
- 福利厚生
- 人材採用
お客様から「仲間だよね」と言ってもらえること、言ってもらえるだけの仕事をする姿勢を貫くことが我々の強みです。
山崎製パン㈱、セブンイレブン・ジャパン㈱、「TSUTAYA」FC本部㈱CCC人事部長、社長室長そして㈱ソフトバンクBBの業務企画部長と企業人を20年。独立し、㈱アウトソーシングSR、(社)人事部サポートSRを設立。
藤田 敏克(フジタ トシカツ) 社会保険労務士法人SRグループ 代表
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