「イノベーションを起こせる人材を育てなくてはならない」

これは大企業の人材育成において至上命題となっています。さらに、以前はイノベーション人材といえば新規事業を創れる人材を指すことがほとんどでしたが、昨今では既存事業における事業変革、DXによる組織改革など、企業のさまざまな領域でイノベーション人材の必要性が高まっています。

しかし、これまで大企業が取り組んできた人材育成体系の中ではイノベーション人材を育てることが難しいというのが実情のようです。そもそも、これまで大企業が描いてきた人材像とは異なるので、イノベーションを推進できる人材を具体的にイメージできないというのが、人材育成を担当される皆様の悩みではないでしょうか。

そこで今回は、日本のベンチャーキャピタル業界を20年以上に渡って牽引し、グローバルに大企業とスタートアップのオープンイノベーションを支援してきた中垣徹二郎さんをお招きし、お話を伺います。

中垣さんは、大企業とスタートアップのオープンイノベーション成功の鍵は、両者を仲介し動き回る「ポリネーター（受粉媒介者）」の存在にあるといいます。2023年6月には『企業進化を加速する「ポリネーター」の行動原則』という書籍を上梓されました。そんな中垣さんから、大企業においてオープンイノベーションを推進できる人材の特性や行動原則を伺うことで、ご参加の皆様が自社の人材育成において「イノベーション人材」の要件定義をしていくヒントをお届けできればと考えています。

人事・人材育成に携わる皆様にとっては、普段ベンチャーキャピタリストの方と接点を持つことは少ないかと思います。グローバルなイノベーションを仕掛けてきた中垣さんのお話を参考に、今後の人材育成を検討するヒントにしていただければ幸いです。

●対象者：　
・人材育成を担当されている皆様（特に、イノベーション人材の育成に課題感をお持ちの方）
・ベンチャー企業との連携や、新規事業の推進を担当している皆様

●ご登壇者
・中垣 徹二郎さん
・株式会社ローンディール代表取締役　原田 未来（モデレーター）

●開催概要：　
日 時：2023年10月26日（木）　9:00~9:45
場 所：オンライン開催。zoomでの配信を予定
参加費：無料
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●登壇者プロフィール
中垣 徹二郎さん
＜略歴＞
1973年生まれ　早稲田大学法学部卒、Kauffman Fellow
1996-2013　日本アジア投資株式会社(最終役職は投資本部長）
2011 DFJ JAIC Ventures（現DNX Ventures)設立。General Partner（現任）
2013 DFJ JAIC VenturesのMBOにより独立（Draper　Nexusへ社名変更）
2019 3号ファンド設立に会わせDNX Venturesに。
General Partnerを務めたシリーズファンド３号までに国内事業会社、機関投資家から資金を預かり合計約600億円を運用。
これまでに12社のIPOと5社のM&Aを実現。現在、SHIFT・Innova・UncoverTruth・Favyにて社外取締役を務める。

  
原田 未来｜株式会社ローンディール　代表取締役社長
2001年、株式会社ラクーン（現ラクーンホールディングス、東証プライム）入社。部門長職を歴任し同社の上場に貢献。2014年、株式会社カカクコムに転職し、新規事業開発。自身の経験から「会社を辞めずに外を見る経験」の重要性に気づき、「レンタル移籍」事業を構想し、2015年に株式会社ローンディールを設立。経済産業省や経団連の主宰する検討会や「人材育成」「大企業・スタートアップ連携」等に関するタスクフォース・検討会においても委員を務めるなど、自社事業の範囲にとどまらず「日本的な人材流動化」を促進するために活動。