企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】インフォーマル ラーニング インフォーマル・ラーニング

直訳すると「非公式な学習」。会社であらかじめ設定され、計画的に提供される社内研修や講習会、ワークショップなどの「フォーマル・ラーニング」(公式な学習)に対して、「インフォーマル・ラーニング」とは個人で学ぶ学習のことです。当面の課題に必要な知識や情報を自主的に調べたり、日常業務の中で社員同士が教え合ったりして習得する自発的な学びの機会を指します。
(2011/4/18掲載)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

インフォーマル・ラーニングのケーススタディ

職場における学習機会の80%は
非公式で自発的な発見や気づき

インフォーマル・ラーニング」という用語自体は聞き慣れなくても、考え方は、決して目新しいものではありません。職場でわからないことがあれば上司や先輩に直接質問したり、ベテラン社員の行動を観察・模倣したり、休憩時間中に同僚と意見交換して刺激を受けたり、顧客とのやりとりでヒントを得たりするなど、古くからOJT(実務指導)という形態で取り入れられ、受け継がれてきた学びのアプローチです。また企画立案の準備に、検索エンジンやソーシャルメディアで情報を収集する、社内のヘルプデスクやナレッジマネジメントのシステムを活用するといった方法もこれに当たります。

社内研修に代表されるフォーマル・ラーニングでは、組織が従業員に伝えたい内容、能力開発したい内容をあらかじめ設計して学習させます。したがって社員がそのプログラムを自主的に受けるというよりも、上からの要請や指導で受けることが多いのは否めません。これに対して、「知りたいから知る」「学びたいことを学ぶ」のがインフォーマル・ラーニング。事前に設計されていない学習だからこそ、自発的な意志がその動機となるのです。職場での周囲との何げない会話から、学びたいと意図した以上の、思わぬ気づきや発見が得られたりするように、この「学び」には偶発的な効果も多分に含まれます。

ある調査によると、一般的な職場における“学びの機会”はフォーマル・ラーニングが20%、インフォーマル・ラーニングが80%という割合だといいます。つまり働く大人の学びを主に支えているのは、会社が提供するようなフォーマルな研修やセミナーではない。インフォーマルな職場での自発的な発見や他者との対話を介した気づきのほうが、より多くの成果をもたらしているといえるのです。

インフォーマル・ラーニングの機会をもっと充実させれば、学習効果が高まり、人材育成コストの削減にもつながるでしょう。社員同士がお互いに学び合い、教え合えるコミュニケーションの場。豊富なナレッジの蓄積にいつでも誰でもアクセスできたり、ベテランから気軽にアドバイスが得られたりするしくみ。そうした環境を整えて自発的な学びを促すことも、人材育成部門に求められる重要なテーマの一つではないでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あわせて読みたい

ワークプレイスラーニング
ワークプレイスラーニングとは、「働く現場における学習」のことです。個人のスキル向上と組織パフォーマンスの改善を目的とした学習の仕組みをつくり、日々の実務のプロセスに組み込むことによって、高い学習効果を実現します。人材の能力開発に有効な手段として注目されています。
反転授業
「反転授業」とは、従来の授業形態を「反転」させた学習スタイルのことを指します。従来の学習ではインプットを授業中に、アウトプットを宿題として行っていました。しかし、「反転授業」ではまさにこの逆。インプットを家庭で、アウトプットを授業中に行うのが特徴です。具体的には、事前に家庭でeラーニングなどを用いた...
マイクロラーニング
社員をどのように育成していくかは、人材開発担当者にとって重要課題の一つです。これまでに多くの人材育成方法が考えられてきましたが、若い世代の志向に合う方法として近年注目されているのが「マイクロラーニング」です。

関連する記事

マネジメント・管理職研修をどう企画・実施するか
現在、変革期を迎えているマネジメント・管理職研修だが、研修を企画・実施する場合、どのような点を重視し、自社に合った内容を作成していけばいいのか。以下では、そのステップと留意点を整理していく。
2016/06/10掲載よくわかる講座
研修の種類と形式
企業は従業員の仕事の質を高めていくために、さまざまな研修を実施し、能力開発、知識・スキルアップを図っていかなくてはならない。ここでは、研修の種類と形式、内容区分などについて紹介していく。
2012/10/12掲載よくわかる講座
人材育成・能力開発制度の実際
人材育成・能力開発の目的・方向性・進め方について、プログラムの考え方と実施のポイントについて解説する。
2017/06/30掲載よくわかる講座

関連するキーワード

分類:[ 人材開発 ]
管理職のコミュニケーション能力を高める!ソリューション特集

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

イクメン企業アワード2019エントリー募集中

50音・英数字で用語を探す

新着用語 一覧

注目コンテンツ


管理職のコミュニケーション能力を高める!ソリューション特集

今求められるコミュニケーション能力・マネジメント能力とは


【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


短期留学で新たな価値観や習慣と触れる<br />
~“変革的”リーダー育成術

短期留学で新たな価値観や習慣と触れる
~“変革的”リーダー育成術

グローバル化に伴う競争激化、さらにはリーマンショック後の世界同時不況な...


3年目社員の「賢い」育て方 (第1回)

3年目社員の「賢い」育て方 (第1回)

「若手社員の約3割が、入社から3年以内で退職している」といわれる。今や...