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【ヨミ】ウェイ ウェイ

ウェイ(WAY)とは、「○○流、△△方式、××イズム」などで表現されるその企業“らしさ”。企業活動の根幹を形成する組織共通の価値観の総称であり、通常「経営理念」「行動指針」「ビジョン」「ミッション」などの形式で構成、明文化されます。
(2009/8/31掲載)

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ウェイのケーススタディ

企業を守り、強くする「第5の経営資源」
浸透させるためのしくみづくりが重要

近年、ウェイを「ヒト、モノ、カネ、情報」に次ぐ“第5の経営資源”として重視し、ウェイの確立と共有、現場への浸透をはかる、ウェイ・マネジメント(理念重視型経営)が注目を集めています。

多くの企業がウェイ・マネジメントに注力している背景には、大きく二つの要因があるといわれます。第一は、後を絶たない不正や不祥事、産業事故に対する企業側の強い問題意識です。ウェイはいいかえれば「社会や市場に対する企業の約束」。コンプライアンスと同様、全社員が仕事をする上で最低限守るべき基準となるものですから、企業がこれを徹底することで現場のモラルハザードを防ぎ、経営の“守り”を固めようとするのは当然でしょう。

もうひとつ、“攻め”の効果も見逃せません。ダイバーシティの拡大や海外進出に伴う雇用の現地化などによって、多くの企業ではかつてないほど人材の多様化が進んでいます。仕事量の増大や業務の複雑化・高速化が社内のコミュニケーションを希薄にし、企業文化や仕事に対する基本的な考え方をフェイス・トゥ・フェイスで伝承する機会も失われつつあります。そうしたなか、日本企業本来の強みである組織への帰属意識を取り戻し、経営の求心力を高める取り組みとして、ウェイ・マネジメントに期待が集まっているのです。ウェイが浸透すれば現場への権限委譲もしやすくなり、経営のスピードや変化への対応力がアップします。権限を与えられた現場の成長意欲や当時者意識も高まるでしょう。

ウェイ・マネジメントでは、曖昧になりがちな理念を、全社員がどれだけ腑に落ちる形で共有し、実際の行動に活かせるか――そのための具体的なしくみづくりが問われます。ウェイ・マネジメントの先進企業である日産では、カルロス・ゴーンCEOの下での改革の成果を抽出した、いわば日産の成功の秘訣を2005年に「日産ウェイ」として明文化。組織に浸透させるために、この日産ウェイに個人がどれだけ貢献したかを評価基準に取り入れ、基本年俸額に反映させています。04年に「花王ウェイ」を策定した花王は「企業文化情報部」を設置し、国内外の事業拠点で、花王ウェイをグローバルに理解してもらうためのワークショップを積極的に開催しています。

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