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『日本の人事部』特別インタビュー日本発、「世界No.1」企業だからこそ知る 社員の英語スキル向上の「必要性」と「難しさ」 フォローアップと一体感で成果を生み出す

注目の記事研修・人材育成[ PR ]掲載日:2019/04/17

グローバリゼーションの流れがさらに加速し、海外とのビジネスが当たり前となっている今、社員の英語スキル向上はもはや避けては通れなくなっています。たった4人から始まった日本発企業でありながら、いち早く積極的な海外展開とM&Aによって業績を伸ばし続け、「世界No.1の総合モーターメーカー」となった日本電産株式会社も、かつては社員の英語スキル向上に大きな課題を感じていました。そんな中、英語スキル向上の外部パートナーとして株式会社WizWeを選び、eラーニングを導入したところ、目覚ましい成果があったそうです。日本電産の人事部長兼女性活躍推進室長 平田智子さんと人事部 大津裕美子さんに、社員に対する英語教育に対する取り組みの内容、WizWeのeラーニングを導入した理由、その成果についてお話しいただきました。

海外企業のM&Aをきっかけに、社員の英語スキル向上に取り組む

現在の貴社の状況や人事面での課題を教えてください。

平田:当社は、1973年に現代表取締役会長である永守重信が3人の仲間とともに精密小型ACモーターの製造・販売からビジネスをスタートしました。以来、国内、海外での積極的なM&Aとビジネス展開を進め、現在では、世界中にグループ企業約330社が存在し、社員数は約11万人、そのうち、90%が海外の人材という構成です。

これだけ聞くと、当社は早い段階からグローバル化を進め、全社員が高い英語スキルを身に付けていると思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。当社はM&Aを積極的に行ってきたこともあって、元々は違う会社に在籍していた多種多様な人材が集まっています。そのため、英語のスキルはばらつきがありました。ほかの日本のメーカーなどと同じように、ビジネスを展開、成長させていく中で徐々に英語力が求められるようになっていったのです。英語スキル向上の全社的な取り組みは、最近になってからです。

大津:TOEICの点数などの英語スキルが昇格要件の一つになったのも、2015年からです。

本格的に社員の英語スキル向上に取り組むきっかけとは、どのようなことでしょうか。

平田:ターニングポイントになったのは、2010年、Emerson Electric社モーター&コントロール事業(アメリカ)の買収だと思います。それまでは、どちらかと言えば国内を中心とした救済型のM&Aがほとんどでした。しかし、Emerson Electric社モーター&コントロール事業の買収は、事業成長とグローバル化に向けた大型M&Aだったため、それをきっかけに、今まで以上に海外の拠点や取引先スタッフとの英語によるコミュニケーションが求められるようになりました。また、ビジネスに対するスピードと生産性の向上が、以前とは比較にならないほど求められるようになってきたのです。

日本電産株式会社 人事部長兼女性活躍推進室長 平田 智子さん

そのため、特に日本人社員の英語によるコミュニケーションのスキル不足がボトルネックでした。英語スキルを昇格要件に入れるまで3年の猶予期間を設け、一部で英語学習法セミナーや語学試験の受験料補助などのサポートは行っていたのですが、英語スキル向上に対する社員の向き合い方は、人によってかなり差がありました。ビジネスの現場で英語力が求められる機会が増えたとはいえ、部署によって必要性に違いがあり、また、地域性による学習環境にも違いがあるため、多くの社員にとって、英語スキル向上に関しては「必要性はわかるが、どのようにスキル向上を図ればいいのかわからない」という状態だったように思います。

しかし、特にここ数年、海外のお客さまとのやりとりやエンジニアの研究発表会などは、英語が必須になることが多く、英語のスキル不足がビジネスにおいて致命的になる環境へと変わってきました。もはや、うやむやにできないほど、全社員に英語力を求められるような環境になってきたのです。

大津:海外の拠点やクライアントから電話がかかってくることが増え、英語スキルが低い社員が電話に出た場合、英語ができる社員を探して電話を変わってもらい対応してもらう、などといったケースがたびたび起こっていました。このようなことが日々積み重なると、生産性を下げる要因になるため、全社を上げて取り組みを進める必要がでてきました。また、社内での変革の大きなきっかけになったのが、全社をあげて「働き方改革」に取り組むようになったことです。

平田:「働き方改革」を行う上で、スピードと生産性向上は必須ですが、そのために必要なものが何かを探るため、社員を対象にアンケートを取りました。その結果、「生産性向上には英語力のアップが必要」という意見が多く、就業後の時間を活用して、英語学習をしたいという声も多く出てきました。各事業所においても、英語スキルの必要性がかつてないほど強く感じられていました。これをチャンスととらえて、全社的な英語スキル向上の取り組みをスタートさせることになったわけです。

スキルに合わせてカスタマイズできて、
すきま時間に学習できる「完走実現プログラム」

そのような状況の中で、WizWeの英語学習プログラムを導入された理由を教えてください。

大津:全社をあげて英語スキル向上に取り組む上でまず問題になったのが、「社員一人ひとりの英語スキルの差」と「地域性による学習環境の格差」です。それぞれのスキルや学習環境がまったく違うため、英会話スクールや教師を自社に呼んで学習しても、習熟度にばらつきがでてきます。また、一人あたりの予算が限られている中で、効率的な英語学習を行うとすれば、スキルに合わせてカスタマイズできて、すきま時間にスマートフォンさえあれば学べる、eラーニングがベストだと考えました。数多くの会社が提供する英語学習のeラーニングの中で、WizWeの英語学習プログラムに決めた理由は、90%以上という高い完了率、完走率100%という実績です。「完走実現プログラム」という名前からもわかるように、進捗管理やフォローアップが徹底していることが導入の決め手となりました。

平田:学習の進捗が可視化できるので、進捗が遅い社員には、WizWeの事務局からのフォローアップもあります。

大津:それに加えて、当社としてもチームで集まって進捗を報告することで、脱落を防ぐ取り組みを行っています。私もプログラムに参加しましたが、バラエティー豊富なコンテンツで飽きないし、1レッスンは15分程度で完了するので、休み時間や就業後に空いた時間で行えるのも魅力です。

ビジネス現場や日常のシーンがテーマになっていて、学んだことをすぐに使える構成になっているのも学習効果を上げるポイントだと思います。また、各自のおすすめのプログラムのシェアも行っていますので、チームで一体感を持って英語学習が持続できます。

日本電産株式会社 人事部 大津 裕美子さん

平田:それから、一般的な英語学習のeラーニングは6ヵ月が多いのですが、WizWeのeラーニングは4ヵ月。スピードを求める当社の社風にもあっていたと思います。

大津:とは言っても、当初は4ヵ月では短いかなとも思っていました。しかし、ふたをあけてみると問題はありませんでした。当社では英語学習プログラムを完走した後、チームごとに得た学びを英語でプレゼンテーションする機会を作っているのですが、どのチームも驚くほどの成長を見せてくれています。WizWeのプログラムは、忙しいビジネスパーソンでも脱落せずに完走できる仕組みと、現場で使える英語力が最短で身に付くプログラムだと思いますし、当社の状況や課題に合っていたと感じています。

WizWeのeラーニングを導入した結果、どのような成果が得られましたか。

大津:受講前はTOEIC600点台程度の社員が9割とボリュームゾーンだったのですが、4ヵ月のプログラム受講後、その4割以上が700点以上に上がりました。受講者ほぼ全員のTOEICスコアが伸びたことも大きな成果です。

平田:一つ補足すると、TOEICのスコア向上はもちろんですが、プログラム受講後に、参加者の英語に対する苦手意識がなくなったことが大きな変化だと思います。

大津:英語スキルの向上のカギは、個人が学習へのモチベーションを持つことと、学習の継続です。プログラムを導入してから、今まで英語学習にそこまで興味がなかった社員も影響を受けたのか、次期の英語学習プログラムに手を上げたり、参加した社員も自らプログラムを続けたりするなど、英語の継続的な学習が当たり前の風土ができつつあるのを感じています。

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この記事ジャンル グローバル人材・語学

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