MECEよ、さようなら。構造化よ、偉そうにすんな。

「考えるエンジン」と聞いて、”あ！”と思ってくれた方、ありがとうございます。
最近では『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』や『コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト』などのタカマツボンで”お！”と思ってくれた方、本当にありがとうございます。
ということで、考えるエンジンコラム＃2は「ＭＥＣＥよ、さようなら。構造化よ、偉そうにすんな。」と題してまして、
書いていきたいと思います。
皆さん、皆さん、本当に騙されていますよ。本当に、もうね、「MECE」という響きに、
いや、なんだろう、「漏れなく、ダブりなく」というか、「漏れなく」って部分に騙されています。
そもそも、皆さんが立ち向かっているお仕事、難題に答えのなどあるのだろうか？当然、無い。
だから、そもそも、「漏れている、漏れていない」なんて、議論が成り立つ世界にいないはずなのよ。
だから、MECEという、誰が作ったかわからないものに騙されてはいけない。
付き合い方を変えなければいけないのだ、MECEよ、あなたの時代はもうとっくに終わっているのだよ。

例えば、皆さんがお仕事で、課題を12個出して、上司にレビューを求めたとします。
そうすると、こういうことを言ってくる輩がいます。
「MECEじゃないじゃん」と。
そうすると、皆さんは「あ、、、はい」といいつつも、なんか、納得感ないまま、デスクに戻るはずだ。
それは当然なのだ。
「MECEじゃないじゃん」ってのは、何のインプットにもなってないからだ。
だって、考えてみてください。もし、漏れている！と言えるひとは少なからず、
「これが漏れているぜ」って言える人のみ。でも、それを言われるわけではない！っていのは、
つばり、そのマネージャーも分かってないということです。
だから、「MECEじゅないじゃん」って言われたら、こう言い返す、思うことにしましょう。

「おーーー、この中に”宝”もんが無いということですね。了解しました。もう一度、考えてみます。」

なのだ。MECEがないじゃん！と言われたら、「この中に当たり、正解、あーー、これだ！！」ってのがない！
捉えてください。決して、MECEってなんだ？漏れているってなんだ！って小手先の思考にならないでください。
でも、もし、皆さんの周りにこんな人がいたとします。

「MECE風じゃないじゃん」

ときたら、その上司に一生ついていきましょう。相当、賢いです。
MECEというのは、答えのないゲームをしている世界ではありませんので、
あるのは、「MECE風」つまり、

MECE、漏れなく・ダブりなく”見せる”

ってのだけ、あります。ですので、この上司の指摘は最高なのだ。

「MECE風じゃないじゃん」は神インプット。
「MECEじゃないじゃん」は、さようなら。

と思いましょう。

そして、MECEと同じく、過大評価されているのが、こちら。

「構造化」

「構造化できてないじゃん」って、誰しも言われたことのあるはず。いやぁあ、あの頃、言われたとき、
ドキッとした自分にこのコラムを見せてあげたいぜ。

「構造化できてないじゃん」＝「整理だけできてないよ」

ってことだから、そうなの、MECEと異なり、宝物は見つかっているよん！！！！なんです。
だから、そんなもん、得意な人ってか、上司が、というか、伝える相手のことをよく知っておる人が
やればいいのよ。伝わりやすくするためにね。だから、

「構造化」さんよ、今までは偉そうにしてきたかもしれないけど、
今日からは、謙虚になりなさい。

「ちょっと、整理の仕方が相手の頭の構造にあってないので、僭越ながら、相手のことを最も知っている私が構造化、いや、整理させていただきますね。美味しいとこだけもっていってすいません。僕は分かっています。価値は構造化になく、中身の”宝”を作ってくださった貴方ですから」

って気持ちで、「構造化できてないじゃん」といいなさい。ってことになります。

いやぁあ、ほんとそうなんですよね。「MECE」と「構造化」とうまく付き合うことができたなら、
皆さんはスーパーになれます。