「英語研修」と「英語による業務研修」の違い
海外事業の拡大。インバウンド客の増加。
どのビジネスパーソンにとっても、お仕事で英語を使わなければならないその日は、刻一刻と、足早に近づいています。各企業は英語研修を実施したり、自己啓発での英語学習を勧めたりと、あの手この手で従業員の備えを促します。
でも、それでも、最後の最後まで英語を拒否する従業員はどの企業にも必ずいるはずです。しかし、業務で不自由しないような英語力を身につけるには2年、3年と、どうしても時間がかかります。土壇場まで待たずに、いち早く始めてもらいたい… でも今現在、国内業務を担当し、近い将来英語を使う業務に携わる確証のない従業員に学習を強制することもできない…いったいどうしたら?
英語に取り組むための内発的な動機がなく、義務でもない従業員への有効な手立てのひとつは、プロ意識に訴えることです。
「英語力アップが見込める英語研修の参加者を募集します。ふるってご参加ください!」といった公募の仕方では、やはり、今英語が必要のない従業員にとっては緊急性も興味も薄い研修に思えてしまいます。しかし、「業務パフォーマンスアップが見込める業務研修を行います。ふるってご参加ください!」ならどうでしょう?
不動産仲介会社の事例
弊社ビズメイツが長らくお付き合いさせていただいている企業様の中に、リゾート物件に特化した不動産仲介業を営む会社様がいらっしゃいます。ビズメイツのオンライン英会話を導入した当時、アジア圏の資産家のインバウンド客が急増しており、3,4名足らずの海外事業部員を数年間で20名ほどに拡大したい、とのことでした。
従業員が英語を使う場面や目的が「不動産仲介」という特定の業務に限定されるため、不動産仲介業の、顧客からの問い合わせ対応から鍵の受け渡しまでの一連の流れを英語で行う練習ができるカスタマイズ教材の制作をご提案しました。3ヶ月ほどの共同制作期間を経て、参加者のほとんどが英語初心者ながら、週5回のオンラインレッスン受講を目標に、いよいよ、参加者50名を対象に英語研修が開始。
英会話に慣れていない参加者は最初こそ戸惑いながらも、カスタマイズ教材の内容は普段行う業務の流れと同じ。目の前の画面にはお客様に見立てたビズメイツの英会話講師。聞くべきはニーズ。伝えるべきは物件の魅力や注意事項、契約内容。やるべきことは明確です。レッスンが始まると、お仕事の知見と、今ある英語力、資料や身振り手振りを最大限駆使して物件をご案内するうちに、なんとか意思疎通ができてしまうことに気づきます。すると、「もっと上手く説明したい」「自分の英語力不足で物件の魅力を100%伝えられなかった。悔しい」といった思いが込み上げ、それまでなかった内発的な動機が自然発生します。
研修開始から3ヶ月が経過した頃、スタート当時は英語初級者だった海外事業部の女性社員がシンガポールからのインバウンド客にリゾートマンション物件を一気に4戸売った、2億円売り上げた、という知らせが社内に広まります。しかも、英語での一連のお客様対応がカスタマイズ教材の内容通りだった、と。
これにより、開始当初は英語力アップを目的とした「英語研修」だと思われていたものが、実は業務パフォーマンスアップを目的とした「英語による業務研修」だったことに社員が気づき、業績アップやキャリアアップと英語学習が彼ら彼女らの頭の中で結びついたのでした。英語がペラペラになりたいとは特に思わないけれど、自分の専門分野のプロフェッショナルとして実力や成果はさらに向上させていきたい。業績に直結する業務研修であれば、プロ意識から、意欲的に取り組むことができます。
初年度は、6ヶ月間の選抜型英語研修を終えた段階で、20名強が英語学習の継続を希望。海外事業部拡大の目標に向け概ねオンプランという結果に終わりました。
英語と、会社の方向性や業績とを結びつけ、社員にその事実を周知させていくことが「英語を使うことが普通」な企業文化醸成、ひいては会社のグローバル化、業績アップにいかに重要であるかをご理解いただけたとしたら幸いです。
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日本のビジネスパーソンに圧倒的に支持される、ビジネス特化型オンライン英会話
大手英会話スクールで英語教師として10年勤めた後に、同社や出向先の大学院で英語コミュニケーションコースのカリキュラムと教材開発を担当。
その他、著書として理系英会話アクティブラーニング書を二冊出版。
竹原 悠介(タケハラ ユウスケ) ビズメイツ株式会社 プロダクトスペシャリスト
対応エリア | 全国 |
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所在地 | 千代田区 |
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