デジタルスキル標準「デザイナー」の人材とは
DX人材育成の指針として経済産業省・IPAが策定した「デジタルスキル標準」では、DX人材のタイプのひとつとして「デザイナー」が定義されています。今回のコラムでは、この「デザイナー」について触れたいと思います。
DX人材類型「デザイナー」とは?
デザイナーには、顧客・ユーザー視点にたったアプローチを常にプロジェクト全体に意識させる、UIなど顧客・ユーザーと製品・サービスとの接点のデザインを行う、といったアクションがもとめられます。 デザイナーはDX推進のあらゆるプロセスで活躍されることが期待されますが、大きく以下の3つの種類に大別することができます。
1. サービスデザイナー
サービスデザイナーは、社会・顧客・サービス提供側の社員等の抱える課題や行動から適切な製品・サービスの方針(コンセプト)をデザインし、かつそのデザインを継続的に行う仕組み作りをおこなうことが期待されます。この役割をはたすためには、「デジタル変革」スキルのなかで、「顧客・ユーザー理解」や「価値発見・定義」を包括するデザインの分野において高い実践力がもとめられることに加え、プロジェクトの戦略だて・マネジメント・ビジネスモデルやプロセスの設計といった分野においても一定の実践力が求められます。
2. UI/UXデザイナー
UI/UXデザイナーには、その名のとおり製品・サービスの顧客・ユーザー体験を設計し、製品・サービスの情報設計や、機能、情報の配置、外観、動的要素のデザインを行う役割が期待されています。この役割をはたすためには、前述の「顧客・ユーザー理解」や「価値発見・定義」を包括するデザインの分野において高い実践力がもとめられる他、「テクノロジー」や「プライバシー保護」などについても幅広い知識を持ち合わせている必要があります。
3. グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、ブランドのイメージを具体化しブランドとして統一感のあるデジタルグラフィック・マーケティング媒体等のデザインを行う役割を担います。この役割を果たすためには、「デザイン」に関する専門性・実践力のほかにも、「マーケティング」や「ブランディング」に関する専門性が必要とされます。
デジタルスキル標準で定義されているDX人材の役割や、具体的なスキルセットをまとめた資料もありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
- 資格取得
- 情報システム・IT関連
幅広い分野のIT知識をもつ講師
大手企業研修をはじめ、神奈川工科大学での講演など産学連携活動にも従事。さまざまな企業や業界団体と共同でIT人材を育成するIT分野のゼネラリスト。ECHONET2.0技術セミナーWGの委員。
有村 克己(アリムラカツミ) インターネット・アカデミー株式会社 講師
対応エリア | 全国 |
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所在地 | 新宿区 |
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