先輩の教え
私も20年前は塾の教壇に立っていた人間ですが、嬉しい思い出とともに、苦い思い出も数多く
経験してきました。その度に自分の教え方について悩み、先輩たちから数々のアドバイスを
いただいたことで私の教え方の素地が作られてきたと感じています。
そんな中で当時、私が困っていたときに、ある先輩が常に言ってくれた言葉が、
「力のつく授業(指導)をやっているか」というアドバイスでした。
一見、私たちの世界でいう「力」とは、点数や成績、知識量、高いテクニックを思い浮かべる
かもしれませんが、その先輩の言う力とは、生徒が誰の力も借りずに、自分自身で思考し、
最後まで諦めずに問題を解ききる力であって、その力が身に付くような指導を「お前は
やっているのか」という叱咤でもありました。
とかく私たちは、何かを教えるときに、その場の直面する事象(問題)の解決に注力しますが、
その先輩は、まずは事象の本質は何かを考えさせることを念頭に「力のつく指導」を当時から
実践していたように思えます。
たかが塾の世界の話ではありますが、本質を教えることが、自分で考える力を育むことであり、
自分で考えられるようになることが、力をつけさせるということを、私はこのような先輩たち
に囲まれて学びました。
大人の社会では答えがなかったり、答えがあったとしても玉虫色に変わる環境に置かれていたり、
そもそも「何が問いなのか」もわからない状況がある中で、私たちは相手に考えさせることこそが、
対象が誰であったとしても、普遍的な教え方になっていくものと確信しています
- モチベーション・組織活性化
- マネジメント
- コーチング・ファシリテーション
- コミュニケーション
- プレゼンテーション
私たちは 教えるプロであり続けます
大人と子どもの学び方には違いがある一方で、多くの共通項があります。その共通項の1つである「主体的に学ばせる動機つけのメソッド(教え方のスキル)」は、管理職の部下育成や専門社員の教え方の向上など、あらゆるビジネスパーソンに役立っております。
細谷幸裕(ホソヤユキヒロ) 株式会社 市進コンサルティング 代表取締役
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