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プロフェッショナルコラム

本質的な問題とは何なのか

世の中の多くの人が、すぐに「答え」を求めたがります。
どうしたら営業成績1位になれるのか、どうしたら事業に成功するかなど、
昨今は「答えだけ教えてください」という風潮があるような気がしてなりません。
しかし実は、その答え=解決策を立案するよりも、
正しく問題を理解するということのほうが難しく、価値があります。

 

では、問題とは何でしょう。
多くの経営者を含むビジネスマンが捉えている問題は、
「問題」ではなく「現象」を捉えていることがあります。
「御社の問題は何ですか?」と聞くと「売上が上がらない」「利益がでない」
 「新商品開発ができない」「新規顧客開拓ができない」などという答えが返ってきて、
「現象」の羅列は際限なくできますが、それらは、本質的問題とはいえません。

 

そして、多くの場合、それらを間違えて問題と捉えて、対処療法をとります。
「売上が上がらない・・・」では「広告費を増やそう」とか
「利益がでない・・・」 ので「原材料費を安いものに替えよう」
などなど、誤った取り組みをしている会社は数えきれないほどあります。
実は、これらの解決法は、過去の経験則から来ていることが多いのです。

 

表面上の「現象」ではなく「そもそも何が問題なのか」を考えることを
「本質的問題の発見」といいます。
氷山の一角に例えると、現象は上の目にみえる部分、
本質的問題はその下の見えない部分と考えてください。
そして、自分たちの問題は大したことはないと表面上思っていても、
大きな問題が表面下に隠れている企業が多くあります。

 

では、どうやって本質的問題を発見するかなのですが、
具体的には、5つのフェーズに分けて根本原因を理解し解決法を導き出すことができます。

 

どうやって本質的な問題を発見するのか?
それは5つのフェーズに分けて根本原因を理解し解決法を導き出すことができます。
これを私達は重要課題発見プロセスと呼んでいます。

 

重要課題発見プロセス
① 問題の深刻度を理解するため、会社の業績を数値でおさえる
② 対象となる市場の成長機会を理解する(市場と顧客)
③ 事業活動(VC)を流れで整理し、うまくいかない原因を理解する
④ 事業の運営体制や人の巻き込みにおける課題を理解する
⑤ 疎外要因を①‐④で理解し、その裏返しの解決法を実践する

 

もう少し問題解決において、大事な考え方が4つあるのでふれさせてもらいます。

 

1.問題解決とはまず重要課題を発見すること。
重要なことは最初から解決法を考えるのではなく、
業績があがらない根本原因を徹底的に見極めることです。

 

2.問題解決は学問ではなく実学である。
学校では学べない新しい考え方であるため、
問題解決のできる人財は年齢、経験、学歴とも関係ない。

 

3.問題解決とは脳力の使い方を学ぶこと。
知識や成功体験で解決法を考えるのではなく、
知る必要のある事実データの収集と分析と、対象となるお客さまや
現場の人へのインタビューによって得られた情報から、論理的に考えることが重要。

 

4.問題解決を学ぶ問題解決者(Problem Solver)が目指すことは
“能書きを言うこと”ではなく成果を実現すること。
問題解決のアプローチを理解し試行錯誤して身につける努力をするだけではなく、
人を巻き込むための人間力が不可欠で信頼されるための自己鍛錬が大事。

 

これらをしっかり学び、身につけることが出来ると、
それは圧倒的な差別化できる能力であり、
今の企業や組織で求められている力でもあります。

 

 


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コラム執筆者
齋藤 顕一
齋藤 顕一(サイトウ ケンイチ)
株式会社フォアサイト・アンド・カンパニー 代表取締役
問題解決の学びは知識の蓄積ではありません。考え方やアプローチを理解した上で、現場で実践し、試行錯誤して身につけることが大事になります。
成長への強い意志と意欲、そしてより良い企業や組織にしたいという情熱を持った人たちに問題解決力を身につけてもらい、みなさんと一緒に企業や組織の業績を高めたいと考えています。
得意分野 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、リーダーシップ、マネジメント、ロジカルシンキング・課題解決
対応エリア 全国
所在地 港区

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