効果的な研修に求められる「戦略人事」
「人事白書2016」が発刊されました。
効果的な研修のあり方を考えるにあたって、参考になるデータが多く
掲載されており、私も大変参考にさせていただいております。
その中データの中に、気になるものがありました。
経営戦略と人事部門が連動する「戦略人事」の重要性が叫ばれていますが、
重要性を「強く感じる」「感じる」が95.2%となっているに対し、
「人事部門が『戦略人事』として活動できている」と感じている企業は25.8%に
すぎません。「強く感じる」に至っては、わずか5.2%です。
(このデータは「日本の人事部」サイトにて公開されています)
これは、人材育成の意識が強い「日本の人事部会員」対象の調査ですから、
日本全体の企業においてはもっと小さな数字となるでしょう。
効果的な研修を行うためには、「企業がどのような人材を求めているのか」
という視点が不可欠であり、人材を育てるにはお金と時間がかかりますから、
当然戦略的に考えなければなりません。
しかし、実際には戦略的に研修を設計しているケースは少なく、
「前年もやったから」「研修会社が提案してきたから」「流行の話題だから」
といった、戦略とはかけ離れた手法を用いる企業や組織が大半です。
私どもが開催している「効果的な研修」を考えるワークショップでも、
最終的には「経営戦略と結びつかないために効果が生まれない」
「しかし、人事担当者の声が経営者に届かない」という結果になる
ことも少なくありません。
効果的な研修をするためには
・戦略人事が大前提
・戦略から必要となる研修(戦術)を導き出す
・経営トップが人材育成の重要性を認識し、最大限のバックアップを行う
ことが求められると考えています。
残念ながら、日本企業でそこまでの組織になっている企業はわずかです。
本来は経営トップから変革しなければ変わりようがないのですが、
かといって、それを待っていては組織が陳腐化していきます。
人材育成担当者にできることは少ないかもしれません。
しかし、経営戦略の内容を知り、そこから必要な研修を組み立てて
いくことは可能ではないでしょうか。
私どもが望んでいるのはまさに「戦略人事」がスタンダードになり、
人材育成の底上げをすることです。その第一歩として、まず人材育成
担当者が自ら学び、動き出すことが必要だと強く思うのです。
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- 人事考課・目標管理
- キャリア開発
- チームビルディング
「研修設計のノウハウを広めています」
効果的な研修や人材育成を行なうためのワークショップ開催や資料提供、ファシリテーター派遣を行っています
今までに設計した研修は2000件以上。その満足度は90%以上いただいております。
真剣に人材育成に取り組んでいる企業・自治体や担当者様のパートナーとして
全力で支援し、人材育成で組織を元気にしたいと考えています。
飯島 宗裕(イイジマ ムネヒロ) 一般社団法人日本研修コーディネーター協会 代表理事/人材育成コンサルタント・日本酒コンサルタント
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