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中小企業での職場環境改善の3つの方法

【ヒューマン・タッチ レター vol.95】 

みなさん、こんにちは。
株式会社ヒューマン・タッチの森川です。

今回は、前回コラムの中の、中小企業での職場環境改善の3つの方法

「経営層による職場環境改善案の策定」

「部門長による職場環境改善案の策定」

「部門の構成員全員による職場環境改善案の策定」

それぞれのメリット、デメリットを、整理していきたいと思います。

 

①経営層による職場環境改善案の策定

■メリット
・職場を支える3つの資源「作業レベル」「部署レベル」「事業場レベル」のうち
「事業場レベル」での支援が可能
(経営層との信頼関係の構築、公正な人事評価、キャリア形成、個人の尊重、などの施策)
・予算や人員について、手厚い対応が期待できる

■デメリット
・代表者の思い入れや個人的な認知の特徴により、実現可能性の低い、
もしくは現場に負担を与える対応を求められる
・経営者個人の「○○べきだ」「○○でなければならない」といった対応により、
現場の課題解決につながりにくいことがある。

 

②部門長による職場環境改善案の策定

■メリット
・職場を支える3つの資源「作業レベル」「部署レベル」「事業場レベル」のうち
「部署レベル」での支援が可能
(上司のリーダシップ、上司の公正な態度、褒めてもらえる職場、失敗を認める職場、などの施策)
・部門ごとの課題に関して、その背景を知り、より具体的な対応策を策定することが可能

■デメリット
・一作業者としての改善案としてよりは、管理監督者としての改善案など、
マネジメントの視点での案が出やすくなり、現場の負担をさらに強める可能性がある

 

③部門の構成員全員による職場環境改善案の策定

■メリット
・職場を支える3つの資源「作業レベル」「部署レベル」「事業場レベル」のうち
「作業レベル」での支援が可能
(仕事のコントロール、役割の明確さ、成長の機会、などの施策)
・お金や人をかけずに、現場ですぐできる「工夫」を、作り出すことができる
・自分の意見が反映されることで、「自分事」として改善案を実行することができる
・改善案の作成過程自体が、コミュニケーションを促進するツールとなりうる

■デメリット
・ルールや制度に関しての改善対応が難しい
・対象者が集まって議論を進めることに関して、実施のハードルが高い

いかがでしょうか。
もちろん、③の改善手法を実施することが最も効果的であることは
私も感じていますが、社内での実施や毎年の継続のハードルは当然高くなります。

③の職場環境改善を継続されている企業様の結果をみても、
社内での取組としてルーティン化し、
毎年実施していくことは意味が大きいと感じています。

次回は③の手法をうまく実施して、継続していくためのヒントをお話させていただきます。

  • モチベーション・組織活性化
  • 安全衛生・メンタルヘルス
  • コーチング・ファシリテーション
  • チームビルディング
  • コミュニケーション

通算500社以上のコンサルティング、900件以上の復職面談、年間100件以上のセミナーをこなすメンタルヘルス対策専門コンサルタントです。

メンタルヘルス対策の仕組みづくり、個別休職復職支援、ラインケアセミナー、セルフケアセミナー、全員面談、ストレスチェック、職場環境改善、災害・自死等の危機対応など、「こころ」の視点から、「いきいき職場づくり」をトータルに支援いたします

森川 隆司(モリカワ タカシ) 株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師

森川 隆司
対応エリア 全国
所在地 船橋市

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