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プロフェッショナルコラム

ウィズコロナのメンタルヘルス対策③~在宅勤務の健康管理手法

【ヒューマン・タッチ レター vol.65】

みなさん、こんにちは。ヒューマン・タッチ森川です。

今回も、前回の続きです。

 

コロナ時代のメンタルヘルス対策のポイントとして、以下指摘しました。

 

◆インターネットを用いたリモートでの研修やセミナーの充実

◆在宅勤務下ならではの健康管理手法の確立

◆従業員側のセルフケア改革

 

在宅勤務下ならではの健康管理手法の確立

在宅勤務している部下の健康管理、安全配慮について

今後どのような対応が必要になるでしょうか。

 

コロナ前の在宅勤務は、希望する従業員に対して実施するのが主だったと思います。

すなわち、在宅勤務を「希望していた」方が大半だったのではないでしょうか。

 

一方、コロナ禍の現状、否応なく、

多くの従業員が在宅環境での勤務を強いられるようになりました。

 

個別面談の中では、従業員の皆さんはおおむね在宅勤務を前向きに捉え、

順応していこうという姿勢を感じます。

プライベートと勤務をうまく両立させ、

在宅勤務に順応している方がいる一方で、

以下のような方からは在宅勤務の継続によるストレスの声を聴くことがあります。

 

・以前にメンタル不調の経験がある、環境の変化に敏感な方

・在宅勤務のためのルールやツールが十分でない環境で勤務する方

・業務自体やその評価がいわゆる「ジョブ型」ではなく、「メンバーシップ型」で勤務する方

・新入社員

・中途入社の社員

 

上述のように、在宅勤務によって影響を受ける具合は一様ではないと考えます。

そこで、「在宅勤務下ならではの健康管理手法の確立」をすすめるにあたり

個別に対応や支援が必要かどうか、まずはアンケートを取ることをお勧めしています。

 

紙を配って、アンケートを取ることは難しいので、

Webでのアンケート方式でコストをかけず簡単に実施してみてはいかがでしょうか。

ストレスチェックや各種満足度調査とは異なりますので、

下記のような視点で質問項目を作成することは意味があると考えます。

 

・主観的な健康意識について

・生活習慣について(飲酒、たばこ、睡眠、など)

・生活環境について

・在宅勤務環境について

・心身の状況について

 

メンタルヘルスの不調のみならず、就業環境が大きく変わる中で、

生活習慣病などの悪化などにも目を配りたいところです。

 

管理監督者による、「気づき」「声かけ」「聴く」「つなぐ」は、

全ての配慮義務の履行に関して基本中の基本でした。

私たちも、職場の中で顔を合わせて勤務することを前提に、

不調者に気づき、声をかけて、しっかりと話を傾聴して、

産業保健スタッフや人事労務につなげることをお伝えしていました。

しかし、在宅勤務が広がる中、画面上の表情から、

または1日1回程度のテキストのやり取りから、「気づく」必要が出てきました。

 

限られた時間の中で、Web上の画面から「気づく」ことは、とても難しいです。

そのため、いくつかの工夫を行い、従業員の情報を

厚く収集することが必要になってくるのではないでしょうか。

 

具体的には、「雑談」の時間を設ける、会議の際に仕事の話の前に近況を話し合う、

決まった時間に「お茶会」のようなWeb上の場を設ける、

こころやからだの状況を数値化して毎日収集できるツールを活用する、

第三者のカウンセラーを活用(定期的な個別全員面談)する、

などが考えられます。

 

対面では当たり前のように収集できた情報を、

さまざまな手段を用いて積極的に収集することがポイントです。

取組を推進している企業の従業員のみなさんからは、

組織からのこのような積極性を肯定的に受け止めている方も多いようです。

 

「うれしい」「楽しい」「怖い」「不安だ」、

業務上のやり取りでは極力排除されてきた「気持ち」「感情」を言葉にして

やり取りし、その情報を安全配慮に活用していくことが

今後はより必要になってくるのではないでしょうか。

 

 


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コラム執筆者
森川 隆司
森川 隆司(モリカワ タカシ)
株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師
通算500社以上のコンサルティング、900件以上の復職面談、年間100件以上のセミナーをこなすメンタルヘルス対策専門コンサルタントです。
メンタルヘルス対策の仕組みづくり、個別休職復職支援、ラインケアセミナー、セルフケアセミナー、全員面談、ストレスチェック、職場環境改善、災害・自死等の危機対応など、「こころ」の視点から、「いきいき職場づくり」をトータルに支援いたします
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