【続】ストレスチェック「個人結果」の活かし方
【ヒューマン・タッチ レター vol.21】
みなさんこんにちは。森川です。
今回は、「ストレスチェック『個人結果』の活かし方」の続きです。
前回は、「高ストレス者」となった場合、
積極的に医師面接を活用してみてください、とお伝えしました。
下記①のケースです。
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〈セルフケアに活かすためのポイント〉
※職業性ストレス簡易調査票57問を想定
①高ストレス者の判定になっていないか
②心身のストレス反応の合計得点が12点以下かどうか(目安)
③仕事のストレス要因と、サポート要因の合計が26点以下かどうか(目安)
④心身のストレス反応の中で「抑うつ感」の値はどうか
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今回は②③④のケースについてお話させてください。
これらのケースでは、こころやからだにストレスの影響が出てきている可能性があります。
②の条件で、高ストレスと判断されるケースもあると思いますが、
医師面接に加えて、積極的なセルフケアを意識していただきたいケースです。
ストレス反応については、「活気」「疲労」「不安」などが課題であれば、
積極的な休養や、お休みの日のリラクセーションを意識することも一つです。
例えば、1時間の有酸素運動、特に、散歩などは、怒りや不安や疲労を有意に下げてくれます。
たばこやアルコール、カフェインなどは、眠る前には避けて、光や音を抑えて、
眠りの質を上げる工夫をしてみてください。
さらに、太陽の光を浴びていただくのも、セロトニン系を活性化させてくれ、
日内時計をリセットして生活リズムを保ちやすくしてくれるので、効果があるとわかってきています。
代表的なリラクセーションとしては、呼吸法や自律訓練法があります。
腹式呼吸にて、3秒ぐらいおなかが膨らむのを意識しながら、
「おいしい」空気を吸って、少し息を止めます。
吸った息の倍ぐらいの時間をかけて、ゆっくりと「きたない」空気を
体から押し出してみてください。
3秒吸って、3秒息を止めて、6秒かけて息を吐けば12秒です。5回で1分ですね。
ポイントは、まるで草原で呼吸しているように「おいしい」空気を吸って、
いやなこと、ストレスの要因などの「きたない」空気を、体から吐き出すイメージです。
呼吸法のポイントは「吐く息」です。
自律訓練法は、自己催眠の一種です。
休む系の神経と戦う系の神経のバランスをとってあげる方法で、
自己統制感の向上、不安などの軽減、などが目的です。
企業内セミナーなどでも、多くの皆さんが自立訓練の体験を希望されます。
身に着けることができれば、眠りに入りやすくなることもあり、
大きな武器となりますので、興味関心ある方は学びを深めてみてください。
いろいろとセルフケアの方法を書きましたが、
みなさんそれぞれの方法をお持ちとも思います。
1人カラオケ、ピアノ、映画、自転車をこぎながらぶつぶつ言うetc.
これらも立派な対処法です。
ぜひ、元気な時に意識して書き留めておいて、上記とともにセルフケアに役立ててください。
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通算500社以上のコンサルティング、900件以上の復職面談、年間100件以上のセミナーをこなすメンタルヘルス対策専門コンサルタントです。
メンタルヘルス対策の仕組みづくり、個別休職復職支援、ラインケアセミナー、セルフケアセミナー、全員面談、ストレスチェック、職場環境改善、災害・自死等の危機対応など、「こころ」の視点から、「いきいき職場づくり」をトータルに支援いたします
森川 隆司(モリカワ タカシ) 株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師

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