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形骸化しないD&I推進~ワガママな意見からその本質を見抜く

特に技術系職場は、新3K(きつい・厳しい・帰れない)という
環境下に置かれていることが多く、多様な働き方・D&I等を推進しようとすると、
「ルールだけ決めて活用されない」
「数合わせの施策」
などと形骸化してしまうことも
少なくありません。

当社においても、クライアント企業の特徴や状況を踏まえて
とにかく形骸化させない組織改革実現のために、
その企業ならではの必要なプロセスを一緒に探りながら
施策立案、実行・・・と、PDCAを回して成果につなげています。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
■形骸化しないD&I推進の共通ポイント
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

これまで当社がサポートさせていただいてきた
組織改革プロジェクトを通して、その取り組みを
形骸化させないために
意識してきた
共通ポイントがあるとしたら、

●当事者の声の本質を施策に反映させようという姿勢

が1つ挙げられるのではないかと考えています。

当事者とは、たとえば女性活躍推進に取り組んでいるのであれば
まずは女性社員の方、D&I推進であれば、社内のマイノリティに属する
人たちになるかと思います。

その声を全て取り入れなくてはいけないということではありません。

施策検討段階から当事者の声の本質を見抜き、
会社が目指す方向性を踏まえた上で、その本質的なところを
積極的に施策に融合していこうという取り組みが、形骸化しない
組織改革への重要な一歩になるのではないかと
これまで多くの技術系企業のD&I推進支援を通して
実感しています。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
■当事者の意見が「ワガママ」に聞こえていないか
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

人事や管理職といった会社側の立場にある人が
女性社員やマイノリティの人たちの声に耳を傾けていると、
意見というよりも
「個人のワガママではないか?」
「会社への不平不満を言っているだけではないか?」

と感じることも少なくないかもしれません。

そのように聞こえてしまう理由の一つが、
「会社の目指す姿(目標)を把握しきれていない」
ということではないかと私は常々感じています。

当事者としての視点で実態を正しく把握することは
もちろん重要ですが、その把握した実態を伝える相手は
最終的には会社、つまり経営層となるかと思います。

経営層は常に会社全体の成長と利益創出に注視して
いますので、会社の目指す姿(目標)につながる
具体的な提案はより受け入れやすいものになると考えます。

逆に、会社成長にどうつながるのか見えづらい意見や
費用対効果が不明確な施策提案に対しては、実行する意義が
見出しづらく、会社として施策実行するという判断には
なりづらくなってしまいます。

実際に、これまで私が技術系企業のD&I推進サポートを
させていただく中で、次期リーダや女性社員育成に
携わらせていただくと、育成対象者の方は当事者の立場で
非常に意識高く課題感を持っておられます。

しかし、その意見を上司に伝える段階で「要望」を
主に伝えてしまい、「それは個人のワガママだよね」と
捉えられるという結果を招くことになってしまうという
非常にもったいない状態
を数多く見てきました。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
■「ワガママ」から脱却するためのスキル
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

育成対象者の方から直接相談をいただく内容も
「自分の意見が受け入れらるにはどうしたらいいでしょうか」
という悩みがよく寄せられます。

私はそんなときに
「まず、会社が目指す姿・目標は何なのかを考えてみましょう」
とお伝えしています。

具体的には、会社が公開している財務諸表を元に
経営指標分析に取り組んでみたり、
会社のビジョンや目標、経営者メッセージなどから
これから会社が目指しているところが数値的な部分も含めて
当事者に把握してもらうための取り組みを施しています。

これにより、会社がどこを目指しているのかという
経営的視点の醸成につながり、会社の本質的なミッションを
把握し理解した上で、会社が求める施策立案や提案が
少しずつできるようになっていきます。

実際、現在技術系企業D&I推進サポートさせていただいている
全ての企業様において、組織のマイノリティであり、かつ
次世代リーダーとして未来の会社を支える立場である
女性社員・プロパー社員といった方に対して
コンセプチュアルスキル(情報を整理分類して概念化し、
物事の本質を見極める能力)を強化することを通して
経営的視点の醸成を目的とした育成施策が実施されています。

さらに最近の動きとして、入社2~3年目、早いところでは
新入社員研修で経営視点を醸成するプログラムを1週間以上
かけて実施している企業も出てきているようです。

このことからも、経営的視点を踏まえ、会社全体の利益や
成長につながる施策や意見を発信できる人材育成の
重要性がますます高まってきている
と感じています。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
■社員の成長を会社全体の成長へつなげるために
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

私自身もかつて会社側に対して何度も要望を伝えては
受け入れてもらえなかった時期がありました。

しかし、中小企業診断士資格の勉強を通して、
知識を得て会社全体を俯瞰できるようになってから、
会社側に発信した内容の多くを受け取ってもらえるように
なったと感じています。

ある時、私が取り組みたい仕事について、
ある幹部の方にプレゼンテーションをしたところ、

「分かった、是非やろう。
あなたが存分に力を発揮して成果を出せるために、
新たな部署を作りたいと思う。」

とまで言ってくださり、
大変驚いたと同時に、自分の知識やスキルが備わり、
伝え方が変わることで、こんなにも環境が変わるのだと
実感したのを今でも鮮明に覚えています。

もし、今まさに社内で思うように力を発揮できず悩んでいる方には
自分の仕事環境をより良くしながら、会社全体をよりよくするための
取り組みを、
あきらめずに続けていただきたいと願っています。

また、人事部の方には、社内のマイノリティの方から意見があった際、
本人のワガママに聞こえてしまったとしても、さらに一歩踏み込んで
その本質は何か?と見極めることを意識していただけたらと思います。

その本質が、会社全体の更なる利益や成長をもたらす突破口となる
可能性がとても高いことは、私のこれまでの経験からも確信していますので、
当事者意識のある人たちが、その本質を会社側の視点から発信できるよう、
武器を与える意味で、コンセプチュアルスキルや
マネジメントスキルを醸成する施策についても、
ぜひ積極的に検討していただきたい
と思います。

このコラムを書いたプロフェッショナル

細木聡子

細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士

元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

得意分野 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント
対応エリア 全国
所在地 千代田区

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