無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

女性活躍推進にまつわる制度利用で不公平感が生まれる職場とは

最近、女性活躍推進プロジェクトで関わり始めた
ある技術系企業のワーキングにおいて、

「ダイバーシティ推進したことで、逆に不公平なっていることがある」

という声が噴出しました。

話に耳を傾けていると、社内制度を利用する人の
業務の皺寄せが、利用していない人に向けられており、
会社としては社内制度利用を推進しているため
マネージャーによっては、前者の方が評価が高いという
実態もあるようでした。

私は、男性管理職が多い技術系企業によく見られる、
「女性は保護する対象」という前提で制度運用されて
しまっているのでは、という懸念を抱いたのでした。



┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
■女性は“保護すべき対象”なのか
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛


多様な働き方を実現する制度を考えた時に
パッと思い浮かぶ代表的なものの1つが
時間短縮勤務制度ではないでしょうか。

昨年度の当社が実施した技術系企業に特化した独自調査、
「女性活躍推進2.0実態調査(1,381回答)」では
「現在、時間短縮勤務中」と回答したのは全体の2%と、
ほんのごく一部の社員の方となっていました。

さらに男女別に見ると、
「現在・過去も含めて時間短縮勤務の経験がある」と
回答したのは男性5%、女性20%という結果となっています。
(回答数:男性1,073回答、女性296回答)

これにより、制度利用しているほとんどが
女性社員であることが分かります。

この結果から、制度利用している社員がごく一部に
限られていて、かつ、その大部分が育児や介護を
主に担っている女性社員であることが見えてきます。

---------------------------------
Q.時間短縮勤務を利用したことがありますか?

<全国>
あり(過去に時間短縮勤務を利用):6%
あり(現在、時間短縮勤務中):2%
なし:92%

<男性>
あり(過去に時間短縮勤務を利用):4%
あり(現在、時間短縮勤務中):1%
なし:95%

<女性>
あり(過去に時間短縮勤務を利用):12%
あり(現在、時間短縮勤務中):8%
なし:80%

(女性活躍推進2.0実態調査2020より/リノパートナーズ調べ)
---------------------------------

以上のことからも、ごく一部の人を対象とした制度を作ると
「あの人だけ優遇されている」といった不公平感に
繋がりやすいという実態が、今回ご紹介した技術系企業の
女性社員たちの間で噴出してしまったと考えています。

このような状況を避けるためにも、
特に、現在の女性活躍推進に関する制度は
女性を“保護すべき対象”という考え方から、
「個人に活躍してもらうための制度」といった方向性に
転換する必要があるのではと私は痛感しています。



┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
■新しい働き方へのシフト
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛


時間短縮勤務という働き方を選択している方でも、
生産性高く、周囲の方と同等の成果を出しているのであれば
評価されていても不公平感につながる要素はないと思います。

しかし、実態としては
「時短社員がやり切れなかった業務を周囲が渋々対応している」
と感じる職場環境であったり、制度利用者の中には
「制度を悪用しているのではないか?」
と疑われてしまうような言動として周囲に受け取られている方も
いらっしゃるのかもしれません。

そのような実態があって、さらにマネージャー層の一部が

「女性活躍推進に関する制度を女性社員が取得して
それでも働いているのは会社としても望ましい。
家庭と仕事を両立して頑張っているから評価する」

といった形で“女性は保護する対象”として悪気なく捉えていると、
現場の不公平感をより一層刺激する結果になりかねないと
私は危惧しています。

特に、男性管理職比率8割超といった技術系企業においては
「仕事が終わるまで時間をかけて働く」という働き方が
まだまだ根付いているというのが、私が関わらせていただいている
技術系企業のほとんどの実態でもあります。

もし、家庭と仕事を両立している社員も活躍してほしいと
期待するのであれば、働き方を全社員が変えていく必要が
あると考えています。

つまり、育児や介護を担いながら働くという前提で
働き方を含めた仕事のやり方を新しい方法にシフトする
という考え方が重要ではないかと思うのです。



┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
■当事者意識のある女性社員が突破口となる
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛


多様な働き方が増える中、これまで通り
「仕事が終わるまで時間をかけて働く」ことから
新しい働き方にシフトしなければならないと
理解されている方がほとんどだと思います。

しかし、時間制約がない働き方ができる人が多く、
時間をかけて働くことで成果を出し、成長してきた
組織にとっては、そのままの働き方でも特に問題がない、
という職場風土があっても不思議ではありません。

そのような職場風土に風穴を開けるのが、
家庭と仕事を両立することに直面し、
当事者意識を持っている女性社員であると
私のこれまでの経験からも確信しています。


そんな女性社員の方が、限られた時間で会社が求める
成果を出し、“成功事例”として周囲に見せることは、
殊男性管理職比率が高く男性視点で運用されている組織では

「こういうやり方でも成果が出るなら取り組んでみよう」

という新しい風を組織にもたらす突破口となると考えます。

女性社員の新しい形での働き方による成果を
実際に目の当たりにするインパクトは、
組織の本質的な問題を課題を解決できるような
制度整備や運用にもつながっていきます。

もし、自社の女性活躍推進やダイバーシティ推進に関する
制度における不公平感について思い当たるようなことがあれば、
「多様な働き方を広げるためにできることはなんだろう」
という視点で、社内制度や運用について
一度振り返る機会を持っていただければと思います。

  • 経営戦略・経営管理
  • モチベーション・組織活性化
  • キャリア開発
  • リーダーシップ
  • マネジメント

◆技術系企業D&I突破口となる次世代リーダー・女性管理職を育成

元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまでのべ5,000人以上の技術系企業のリーダー・管理職育成に携わる。専門は技術系企業に特化したD&I推進コンサルティング。

細木聡子(ホソキアキコ) 株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士

細木聡子
対応エリア 全国
所在地 千代田区

このプロフェッショナルのコラム(テーマ)

このプロフェッショナルの関連情報

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

プロフェッショナルコラム

「多様性」という名の「価値観ギャップ」をいかに乗り越えるか

後藤 真紀子 (Six Stars Consulting株式会社 研修コーディネーター/キャリアコンサルタント(国家資格))

新入社員を歓迎するように咲きはじめ満開を迎えた桜から新緑へと季節が変わりつつある昨今、皆様の会社に入社された新入社員の方...

2024/04/15 ID:CA-0005287 新入社員が育ちOJTリーダーの自信がつくOJTリーダー育成