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プロフェッショナルコラム

あっぱれ!勝負所を逃さない“調整力”

昨年度関わらせていただいた大手技術系企業の女性活躍推進プロジェクトの第2ステージが
いよいよ今月末から始まります。

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■社内調整の苦労は筆舌に尽くし難し
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第2ステージの構想は昨年度のプロジェクト実施中から
担当者(男性)の方と一緒に温めてきたものでしたが、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって開催見送り、実施も未定、
という状況が続いていました。

仔細は割愛しますが、
「このまま消えてしまうプロジェクトかもしれない」
と思っても致し方ない事情もあったのですが、
担当者の方は一筋の光明を信じて
時機をうかがっていたのです。

そして、絶好のタイミングでの提案を経て、
そこからは驚くほどスムーズに話が進んで、
この度満を持しての開催
となりました。

私自身、大企業で経験した社内調整の苦労は
筆舌に尽くし難く
、今回の女性活躍推進プロジェクト担当者として、
彼がどれだけ心を砕いてきたことか・・・その思いを受け取った今、
私も全力で取り組もうと決意を改めました。

 

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■価値ある提案であっても却下される
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この企業様で昨年度実施した女性活躍推進プロジェクトにおいて、
女性社員向けスキル研修を数ヶ月に渡って実施し、
その取り組みの中で、業務改善に取り組んでいただきました。

・残業時間83%削減達成
・ヒューマンエラー防止91%達成
・テレワークに関する社内アンケートの実施
・部署間連携MTGの定期開催

といった成果が出ており、さらに相互支援の仕組みを
導入したことで、現在においても全女性社員での
自律的なプロジェクト継続が実現しています。


一方で、女性社員の次なる課題として

「女性活躍推進の取り組み成果を会社へどうアピールしていくか」

という乗り越えなければならない壁が立ちはだかっていました。

というのも、女性社員の多くは、会社の目標設定や
評価シートの書き方が男性上司にとっては
わかりづらいものとなっており、結果として成果を
認めてもらいづらいという状況があったのです。

担当者は、女性社員の自律的な取り組みを加速させ、
その成果を会社側も納得できる形にすることが必要だとして、
女性活躍推進プロジェクトの第2ステージ構想を
経営層に提案したのですが、

「集合研修スタイルじゃないと、やる意味がない」

と一刀両断されてしまったのです。

 

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■あっぱれ!勝負所を逃さない“調整力”
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そこで、私たちは検討を重ね、

・会社が求める成果につながる目標設定方法
・男性視点を踏まえた言語化力の強化
・タイミングを見計らうコツと相手に受け取ってもらいやすい伝え方

これらのことを「動画セミナー+個別面談」で実施するという提案をまとめました。

そして、タイミングを見計らうこと11ヶ月間・・・

それは偶然にも、評価会議の場でやってきました。

「評価シートの書き方が分かっていないから困る」

という議論が持ち上がったのです。

担当者の彼は、今こそ最高にして最大のチャンスと判断し、すかさず

「こんな取り組みを考えていまして・・」

と切り出し、“リアルじゃないと意味がない”という対立意見も、

・取り組み施策が「目標設定」
・オンラインでも1対1の個別サポートによって成果につながりやすい

といった提案内容によって、価値を感じてもらい
共感を得て、その場で満場一致で合意を得られたのです。

その後すぐに電話で一報を受け、その勝負所を逃さない
彼の「調整力」に、私が感服した
のは言うまでもありません。

 

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■じわじわ調整法
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

当社のしなやかリーダー塾においても、「じわじわ調整法」というメソッドを
お伝えしていますが、今回の件は、まさにその「じわじわ調整」の成功事例です。

目の前に課題があって、適切な解決策があったとすると、
すぐに調整しようと行動に移すものの、
なぜか思うように話が進まない、提案が通らない、ということが少なくありません。

どんなに素晴らしい提案でも、
伝え方一つ、タイミング一つで
うまくいくはずのことが、うまくいかない・・
ということが往々にしてあって、責任感の強さによるものか、
比較的女性はタイミングを取る調整が苦手、と言われています。

私自身も女性であり、大企業で社内調整に明け暮れた26年間の経験から得た学びを
「じわじわ調整法」としてお伝えしている理由の一つもそこにあります。

今回、第2ステージとして場を設定いただいたからには、
受講対象者である女性社員の皆様に、
この「じわじわ調整法」を含めたスキルを
身につけていただき、自分たちの成長が、会社成長に
直結しているということを十分に受け取ってもらえるよう
全力でサポートしたいと思います。

 

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■新型コロナ第3波対策
に向けて
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

「オンライン研修より、リアル研修のほうがいい」

そんな意見が多数を占めていると、現状では
思うように人材育成施策を進められない、という
人事担当者の方もいらっしゃるかもしれません。

リアル研修で得られる効果をオンラインで
そのまま再現しようとするのは確かに難しいですが、
オンライン研修で効果を高める手法はありますし、
リアル研修以上の成果をもたらすことも可能だと私は考えます。

少し前にご紹介したオールオンライン研修効果についてのコラム(↓)

【事例共有】反転学習形式を活用したオールオンライン研修の効果
https://jinjibu.jp/spcl/hosoki/cl/detl/3394/

新型コロナ第3波に向けての対策等も鑑みて、
自社の現場の課題感を見極め、会社成長につながる
人材育成施策の進め方について考えるような機会につながれば幸いです。


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コラム執筆者
細木聡子
細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/中小企業診断士/公益財団法人 21世紀職業財団 客員講師/ダイバーシティ経営コンサルタント
元NTT女性SE管理職10年・人材育成3年の経験を活かし、技術系会社特化の女性活躍推進を中心としたダイバーシティ経営コンサルティングを提供
女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験から「技術系・専門職の女性社員育成には、技術系ならではのアプローチが必要」として、技術系会社特化の女性活躍推進を中心としたダイバーシティ経営推進を専門にサポート。
得意分野 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント
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所在地 千代田区

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