管理職の選び方

社内から登用する管理職はどんな基準で選べばいいのでしょうか?
◆管理職を選ぶための2つの基準
私は、管理職を選ぶための基準を以下のように考えています。
●しなやかさを持っている
●影響力がある
しなやかさとは、柔軟性がありつつも芯がしっかりしていて折れない、
竹のような特性を持っている、ということを表現した言葉です。
マネジメントとしての具体的な行動は、
●多様な価値観を受け入れることができる
●自分の強みを組織の中で活かすコツを知っている
●限られた時間で最大の成果を出す
これらの要素が含まれています。
特に、これからの時代は多様な人材の力でイノベーションを起こすことで、
生き残りを図っていく必要があると思います。
その多様な人材の力を活用して、自分の強みを活かしながら、
最大の成果を出せる社員が管理職としては望ましいと考えています。
◆影響力とは
管理職としての影響力とは、その人の言動が、
周囲のメンバーの納得性をいかに引き出せるかどうか、
という意味で使っています。
「彼が言うなら、従った方がいいよね」
「彼女がそう言うなら、正しいと思います」
このように、何となくでも、周囲の暗黙の了解を
引き起こすことができるという特性を持っている人などは、
「影響力がある」と考えて良いでしょう。
◆候補者が社内にいない時
このしなやかさと影響力をもった人材が
最初の管理職としては望ましいと考えていますが、
「そんな人は社内にはいない!」
とうなだれる中小企業の経営者もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それはごく当たり前のことで、最初からこの素質を
最大限身につけている人はごく稀だと思っていただいて大丈夫だと思います。
そこで発想として持っていただきたいことが、社員のうち、
この2つの基準を比較的持ち合わせている社員は誰だろう?と
考えていただくということです。
管理職としての可能性を持った社員を選んだ後に、いよいよ「教育」という段階へ進むことになります。
◆候補者選抜のための面談
複数の候補者の中から1名選出するための選抜面談も行なっています。
大企業での管理職10年、人材育成担当3年、ベンチャー企業での
人事役員経験を含め15年に渡って1,000人以上の育成に携わってきた経験を元に、
精度の高い面談を実施しています。
このコラムを書いたプロフェッショナル
細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
得意分野 | 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 千代田区 |
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