女性が持つ影響力

女性管理職の育て方セミナーにて、【元NTT管理職が教える「業績200%向上」「離職率50%減」を成功させた、組織力を上げる次世代女性管理職の育成法とは?】をお伝えしている、株式会社リノパートナーズ代表 細木聡子です。
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今回は、女性管理職が持つ影響力について社内にとどまらず、未来の社会に対しても
大きな影響を及ぼす可能性についてお伝えしたいと思います。
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■女性が社会に与える影響力
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間も無く還暦、という女性が更なるキャリアアップのために個別相談へお越しくださったのですが、その女性はお子さんが2歳のときに離婚を経験しそれまで専業主婦だったところから、様々な工夫をして仕事をしながら女手一つで子育てをしてきた方でした。
今ではそのお子さんは有名国立大を卒業し、官僚となって活躍されているそうです。
私は彼女の強みを生かすビジネスプランを考えながら、
「女性の存在は、社内への影響だけではなく最終的には、
未来の社会にも大きな影響力を持っているのではないだろうか」
という気づきを得たのです。
この女性のように、子どもへ与える影響を考えても家庭における女性の存在は、大きなものだと思います。
その中で、良い影響を与えるためには、女性本人が仕事もプライベートも、つまり人生全般を活き活きと生きているかどうかが、最も重要ではないかと思った次第です。
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■広い視点で女性を育成する
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企業も、働き手が減少しているといった社会的背景から、女性が職場へ戻りやすくしたり、
女性を管理職へ登用したりしているかもしれません。
しかし、実際に職場に戻った女性たちにとって会社の仕事がきつかったり、
配慮不足で早く帰れなかったりすると、結果的に家庭や子どもたちに対する影響が大きくなり、それが社会に対しても、良くも悪くも影響を与えることになるかと思います。
人事担当者としては、社員本人だけでなく、その家族まで考えて、さらにその先にある社会貢献まで広く視点をもって人材育成施策を考えるように心がけていただければと思っています。
労働力が減少しているから、女性に活躍してもらうという背景もあるとは思いますが、
女性たちを通して個人の能力を引き出し、個々の生産性を向上させ、
チームとして成果を最大化するということが、次世代の社会を築く大きな礎となる気がしてなりません。
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■一人ひとりの人生をサポートする
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そういった高い視座と広い視野で考えた時にどんな人材育成施策をすればいいのでしょうか?
私は、単なるマネジメント力アップにとどまらず、女性のホルモンバランスの起伏に関することや自己マネジメント、育児中のキャリアアップなど、女性のプライベートなことや生活環境までを考えた上でどんな研修が必要か、どんな取り組みがいいのかを考えてもらえたらと思っています。
受講者の会社での悩みだけではなく、将来的なこと、家庭環境、
子育て環境、将来のキャリアの描き方までを含めてサポートしています。仕事をする上で、
プライベートなことは、切っても切り離せないものだと考えるためです。
このような形で丸ごとサポートすると、それぞれ自分の道を見つけ、安心して
成長に向かって進んでいる様子が伝わってきます。
女性管理職を増やしたいが、当の女性本人が家庭との両立が難しいから無理だ、やりたくない、という女性も多いでしょう。
そういう女性たちをフォローしている企業の取り組みも多く存在しますが、突き詰めていくと、ひとりひとりの事情に合わせてサポートするということは対象者が多いほど非現実的なものとなりがちです。
また、同じような立場の社外の人との交流から、相互支援につながることで
個々人の悩みが解決へと導かれることも多々あります。
このように、企業内で解決するには難しいことでも、外部の力を上手に利用して、将来にわたって会社をよりよくしていくような、影響力のある女性たちを育成していただければと切に願っています。
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■今日の問いかけ
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女性の活躍は、社内のみならず、未来の社会への影響力も持っていることを踏まえて
人事施策を考えてみませんか。
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企業としても、例えば数百人の女性社員たちの全てに対して多額の投資はできないものです。
だからこそ、キーマンがしなやかリーダーとなって社内でそのマネジメント法を広げてもらい、他の管理職や、後輩、部下たちのメンター的存在になることで、社内を良い方向に導いて欲しいと考えています。
そういう意図も込めて、私がメンターとなって指導している塾生たちには、
私の関わり方、提供しているコンテンツ、音声も映像も資料データも全て
丸々真似をして社内教育することを推奨しています。
私の目標は、2020年までに200人のしなやか女性リーダーを育成することです・・!
このコラムを書いたプロフェッショナル
細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
得意分野 | 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 千代田区 |
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育成・研修 しなやかリーダー塾
経営視点と行動力を育む、実践型 女性管理職育成プログラム
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