社員のモチベーションを引き出すために

社員のモチベーションをアップさせて能力とその可能性を引き出すために
人事担当者がどうやって社員と関わるのか?についてお伝えしたいと思います。
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■モチベーション次第で人は様変わりする!
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とても嬉しいことがありました。
自信がない、私はもうダメです、とモチベーションが下がっている状態で
相談にやってきた女性管理職の方が、30分間話を聞いている間に、
「私、もう一度頑張ります」
と言って、私とがっちり熱い握手を交わしたのです。
私は「モチベーション」を引き出せれば、人はどん底から自力で、
それも一瞬で這い上がって来れるのだと、改めて確信しました。
モチベーションは最終的には自分自身でアップさせていくものではありますが、
そのきっかけを与えるのは他人です。
組織に置き換えた時、社員のモチベーションを上げていくためのきっかけを与える役割が、
人事部であり、人事担当者なのです。
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■モチベーションを上げるために必要な「信頼関係」
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モチベーションを上げるきっかけを人事担当者はどのように作るのか?
について掘り下げて考えてみます。
まずはNG対応から。
例えば、モチベーションが下がっている状態の社員に向けて、
「管理職、いいよ、楽しいよ、きっとできるから、やってみよう」
と伝えてしまっては、本人の気持ちを無視した形となってしまい、管理職に
なったとしても、「やらされ感」が残ってしまう可能性があります。
モチベーションを上げるためには、前提として相手と自分との間に「信頼関係」を構築しておく
必要があります。
「この人の言うことなら試してみよう」
と思ってもらえないと、決して行動には移らないし、行動してくれたとしても
継続的な成長を伴う行動になるかと言ったら難しいことなのかもしれません。
まずは、こちらの言い分を聞いてもらえる土壌、「信頼関係の構築」に
力を入れることをオススメします。
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■男女別・信頼関係構築プロセス
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信頼関係を築く時、男性と女性ではそのプロセスが違います。男女の特性からも
その差が明確です。
<男性の特性>
結果と成果を重要視する傾向があります。話し手が論理的であるかどうかも
信頼に値するか否か?と判断していることが多いです。
<女性の特性>
話をとことん聞いてくれるかどうかが非常に重要です。自分を受け止めてくれるかどうか、
そこが安心できないと身を預けようとは思えない、というタイプが多いのが特徴です。
この特性を把握した上で、それぞれ信頼関係を築いていくのですが、人事担当者がまず取り組む
第1歩が「面談」だと思います。
面談時のキーワードはこちら(↓)
男性:承認
女性:共感
<男性社員との面談具体例>
男性と面談する時には、まず認める声かけをするようにしています。
自分の努力や成果を話してくれたら、
「すごいですね」
「頑張っていますね」
自信がなさそうにしていたら、できている部分をクローズアップして、
「できているじゃないですか!」
と、承認し続けます。
十分な承認ができれば信頼関係の構築完了です。
論理的な伝え方で提案や改善について伝える段階に進みます。
<女性社員との面談具体例>
女性との面談は、とにかく相手に話してもらいます。
話の途中で「あれ?」と疑問に思ったとしてもそこは流します。共感できる部分については、
「そうなんですね」
「私もそう思います」
「それは辛かったですね・・・」
等々、合いの手を入れます。
時間はかかりますが、話が尽きる頃には
「私はどうすればいいのでしょうか?」
と質問してくることが多いです。
そうなったら信頼関係は構築されたと判断してほぼ間違いありません。
こちらから提案をし、変化したいけど怖い、自信がない、という反応があれば
一緒に進んでいきましょう、と背中を押してあげるといった流れです。
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誰にでも、モチベーションをUPさせる源泉(=モチベーションのツボ)はあります。
そのツボを押しさえすれば、人は自らやる気を起こして変化し、
成長していくものだと思っています。
ポイントは、すぐにモチベーションアップをしようとするのではなく、
相手との信頼関係を醸成した上で、モチベーションを引き出す、ということです。
今後の面談時のヒントなどになれば幸いです。
このコラムを書いたプロフェッショナル
細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
得意分野 | 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 千代田区 |
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