女性は「コンセプチュアルスキル」をどう身につけるか?

カッツ・モデルと呼ばれるフレームワークがあるのをご存知かと思います。
役割に応じて以下の3つのスキルが必要とされる割合が変わってくる、というものです。
・テクニカルスキル
・ヒューマンスキル
・コンセプチュアルスキル
私はこの3つのスキルのうち、
●コンセプチュアルスキル
これが女性にとって理解し難い上に、会社に求められているスキルであると考えています。
今回は、その理由から、女性がコンセプチュアルスキルを
身につける方法までについて触れたいと思います。
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■コンセプチュアルスキルが身につきづらい女性
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女性脳は、コンセプチュアルな考え方を理解するのに大変苦労します。
逆に、男性は素で理解できたり、なんとなく把握できるのですが、その理由は
・空間把握能力
これがあるからだと考えられます。
つまり、ある条件下において、
目標を達成するためにはどうすればいいか?を
瞬時に論理的な視点で全体を把握し、
どんな順番で取り組むべきかを考えるような
脳の仕組みになっているからです。
一方、女性はというと、感覚を重視して
なんとなく行動した結果、結論にたどり着いた、
ということが多いものです。
では、会社や組織はどうなっているのか?というと
会社にはビジョンがあり、その全体像を事業ごとに
把握し、戦略をたてて、みんなで仕事をするために
どこから、どうやって、どこまでやるか?という
行動レベルに落とさなければなりません。
漏れなく、ダブりなく、概念化して
誰がみても納得するような物事の整理法を
女性は普通にしていると不得意なのが一般的なのです。
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■女性がコンセプチュアルスキルを効率的に身につけるには
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女性がコンセプチュアルスキルを学び、
身につけるためには、本で学んだり、
研修を受講するのが良いでしょう。
しかしながら、実際のところ
「ピン」とこないというのが
学んだ女性たちの正直なところかもしれません。
そこで推奨したい方法が
仕事を通して学ぶ、すなわち
「管理部門」で実践を積むということです。
管理部門とは、人事、労務、経理、企画といった、
組織の管理的業務を担う部門のことです。
直接利益を生み出すような営業部門とは異なり、会社全体の方針や
仕組みを作っていくことが仕事なので、
経営層や幹部クラスの人たちとの
やりとりも多く、彼らを納得させるために
ネゴシエーションをするなど調整役として働くことが日常です。
幹部から現場まで、社内の誰もが
納得するものを作り推進する必要があり、
それこそが「コンセプチュアルスキル」そのものなのです。
よって、女性管理職をとしての活躍を期待するのであれば、管理部門を
経験していた方が良いと考えます。
それが難しい場合は、組織の中でも総括的な仕事をしているような部署に
配置するなど検討されると良いかもしれません。
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■バランスのとれた女性管理職になるために
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しかし、管理部門だけ経験した社員では、
現場との意識の差が出てしまったり、
理想ばかり追い求めて頭でっかちに
なってしまいがちです。
そこで、現場の仕事と、管理部門の仕事を
交互に経験することで、会社のなかで
バランスのとれた、しなやかさを持った
リーダーになることが必要だと私は考えています。
また、管理的業務を通して、
戦略スキルが身につき、その結果
「経営視点」に立って仕事を把握できるように
なることもポイントです。
コンセプチュアルスキルは、「概念化能力」とも呼ばれています。
物事を概念的・抽象的に捉えて共有する
能力のことです。実際に取り組む問題・課題の
本質を考えたり、チームに対して目的や目標、
組織が存在する理念を示す役割を担うスキルは、
管理職の立場に立つのであれば是非とも
身につけておきたいスキルの一つではないでしょうか。
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直接売り上げを生み出さない管理部門は、
基本的にコストを削減して生産性を
上げて仕事をするのがモットーです。
よって、あまり人を多く配置しないため、
管理部門を経験させるのが難しい、
という企業も多いのではないでしょうか。
- 経営戦略・経営管理
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◆技術系企業D&I突破口となる次世代リーダー・女性管理職を育成
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまでのべ5,000人以上の技術系企業のリーダー・管理職育成に携わる。専門は技術系企業に特化したD&I推進コンサルティング。
細木聡子(ホソキアキコ) 株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士

対応エリア | 全国 |
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所在地 | 千代田区 |
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