成長する会社、しない会社

先週、ある医療企業の女性社員の方が相談に来られました。
「女性上司が感情的に部下に当たり散らし、
挙句の果ては患者さんに舌打ちする始末・・こんな職場もう辞めたいです」
この話だけでも驚きなのですが、さらに私を驚かせたのが、
「このことを人事部長へ相談したところ、『その人のキャラクターだから仕方ない』
の一言で終わってしまって・・・」
泣きそうな女性を励ましながら、
「あなたの立場でもできることがありますよ」
と対策についてお伝えした次第です。
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■成長する会社、しない会社
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今回の一番の課題は、人事(会社)の意識です。
人事が本気で社員を活かしていく、という視点を持ち、
社員の状況や本音を正確に把握した上で
施策展開を行わないことには、後々会社の
根幹を揺るがす大きな問題に発展しかねません。
ちなみに、人事視点でみる"成長する会社"は、
以下の3点を全て網羅しています。
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●現場の状況を正確に把握している
●社員の目線に立った育成施策を先回りしている
●継続的な施策展開を模索している
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このような会社は、今後更に加速するであろう
人材不足の課題にも対応できるでしょう。
中には、
「社員数が多いから個々人の状況把握は難しい」
という担当者がいるかもしれませんが、
常に現場の状況を把握する姿勢を持ち、
仕組み化しようとしているのであれば、
会社の成長の歩みは止まることはありません。
そういった、細かいところに「人事の意識」が
表れ、様々な結果につながっているのです。
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■会社を動かしているのは「人」
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女性活躍推進法が施行されて、
従業員301人以上の企業では、
提出した行動計画の目標値達成のため、
尽力されて来られたと思います。
尽力されたからこそ、昇格した
女性リーダーたちがうまく動けていない、
という現実も目の当たりにされているのでは
ないでしょうか。
多くの会社では、すぐに成果が現れそうな
やりやすいところから施策展開しがちです。
しかし、これからの女性活躍推進に向けて
「女性リーダーの育成」という根本的な
問題の解決に向き合うことは正しい道だと思います。
人材育成には”答え”はありません。
だからこそ、自分がやっていることが正しい道なのか、
常に不安を抱えながら取り組む人事部の方が
多いのだと思うのです。
私も人事・育成担当の頃には悩み、
不安を抱えながら必死になって考えていました。
私は、「正しい道」を切り開き進もうとする
人事担当の方に寄り添い、全力でサポートする
一番のパートナーでありたいと考えています。
このコラムを書いたプロフェッショナル
細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
得意分野 | 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 千代田区 |
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