社員の可能性に限界を感じたら

人事部長向けコンサルティングを行っていると、必ずと言っていいほど
「管理職が変わらない」という悩み相談を受けます。
特に、40代の女性管理職の対応には手を焼いているような印象です。
「研修受講直後であれば多少変化が見られるものの、いざ業務では、
となると研修効果が見えづらくて・・」
と嘆いておられるのです。
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■社員の可能性に限界を感じたら
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社員の可能性に限界を感じたときに私がよくお伝えしていることの1つに、
【人が変わるためには「気づき」が不可欠】
があります。
ご存知の通り、人は自分で変わろうとしない限り変わることはありません。
自ら「変わらねば!」と気づいた時に、劇的な変化を遂げていくのです。
つまり、人事部がやるべき仕事は、社員が変わるきっかけである
「気づきを与えること」これに尽きるのです。
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■手堅く気づきを促す2つのポイント
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確実に気づきを与えるためのポイントは2つ。
(1)視野を広げる
社内外の交流機会を多く持つことで、多様な価値観と出会い、
自分のものの見方が偏っていた、と気づくきっかけになります。
(2)経験者からの刺激
今の自分と同じ立場や境遇をくぐり抜けた体験談を聞くことは、
現在の悩みや壁を乗り越えるヒントとなり行動レベルで変わろう
という動機につながります。

つまり、
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「社外」の経験者に、「体験談」を語ってもらう
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という合わせ技が効果的ということになります。
私自身、人事・育成担当の時には、戦略的にロールモデルにして欲しい
外部講師による研修を取り入れ、女性社員に気づきを与える工夫をしてきました。
その結果、
「このままではいけないと、頭をガツンと殴られたような気分で反省しました・・」
「管理職に興味はなかったけれど、私も講師のような管理職になりたいと思いました」
「もう会社に甘えるのはやめようと思います。フルタイム勤務を本気で考えます」
といったフィードバックが上がり、実際に当人が管理職になったり、
時短勤務を解消するなど成果を実感した次第です。
真の人材育成とは、「答え」を教えるのではなく、
「気づき」を与えることで、その人が自力で成長していくきっかけを
作ることではないでしょうか。
自分で成長しよう、という気持ちを持った時の
人の成長パワーは目を見張るものがあります。
企業担当者のパートナーとして、二人三脚で社員の成長をサポートし、
会社の成長につなげることが人材育成コンサルタントとしての最高の喜びです。
このコラムを書いたプロフェッショナル
細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
得意分野 | 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 千代田区 |
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