人材育成を行うにあたっての重要点

昨日、ある大手企業に所属する次世代女性リーダーの方と
個別面談をいたしました。
「こんなに自分の考えていることを人に言えたのは初めてです。
社内の人には、なかなか本音が言えないのです。」
とおっしゃっていたのが心に刺さっています。
現場の意見を取り入れる仕組みがないことが
明確になった瞬間です・・!
今後、企業の中で働くほか数名の女性たちとの個別面談を通して
現場の本音をサンプル化し、参考データとして
人事部長との面談時にお渡しするつもりです。
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■現場の本音をどう引き出すのか?
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今回、現場の女性社員からの声として受け取ったのは、
「よりよい会社環境づくりに貢献したいけれど、
なかなか話を聞いてもらえない、どうしたらいいか?」
という悩みでした。
女性からみた会社の方針は、数字合わせの女性登用などの
表面上の施策展開のみで、
現場の状況を十分に把握したものになっていない、
現場の声が届かない、風通しの悪い組織体質であることに
全く気づいていないように思える、と。
何よりも恐れているのが、自分が管理職になった時には、
きっと組織の大きな流れに巻かれて、自分自身も事なかれ主義の
管理職になってしまうだろう、とおっしゃっていました。
お話を伺いながら、あまりに現場と会社の考え方の
乖離が激しく、僭越ながらその会社のゆく末に大変不安を感じた面談でした。
人材育成には正解がありません。
人を育てるには時間もかかり、タイミングもあれば、
育成対象者の状況も考慮しなければなりません。
更に、会社は利益を上げることが第一の命題なので、
人材を育成することにより、利益を上げて行く、という視点が、
人事には大変重要です。
そのためには、現場の状況を十分に把握することで、
最も成果(利益)の上がる施策を的確に見極め、実行していくことなのです。
人事部へのコンサルティングを通して、改めて
「人事部は事業をひっぱる役目である」
と感じています。
利益を生み出し、成果を出すのは人であり、
現場で活躍する社員です。その現場の社員の声を聞く、
その本音を把握できているかどうかが
成功への分かれ道だと思います。
このコラムを書いたプロフェッショナル
細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
得意分野 | 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 千代田区 |
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