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プロフェッショナルコラム

「ケーススタディ×社内勉強会」の有効性について

ケーススタディの有効性については、多くのビジネスパーソンが認めるところではないでしょうか。このケーススタディ、実は社内勉強会やオンライン開催との親和性が高いことにお気づきでしょうか。今回は、この理由や実践方法について簡単にご紹介しましょう。

 

ビジネスにおけるケーススタディの有効性―VUCA時代の処方箋

現代は「VUCAの時代」と言われています。

世の中は、Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)といった4つの言葉に象徴される「さまざまな事象が大きく複雑に変化し、それを予測することも、一定の法則に当てはめることも難しい混沌とした状況」下に置かれているということを意味します。

ビジネスシーンもこのVUCAの時代の真っただ中にあります。

IoTや5G、AI、スパコン「富岳」の超高速化など、すさまじいスピードで進化する技術、予想すらしなかった東日本大震災や新型コロナウイルス感染症拡大による社会的ダメージと影響、社会の構造的変化による終身雇用制の崩壊、原油価格の大暴落など、いずれも発生を正確に予期できなかったことばかりです。

現代のビジネスパーソン、とりわけ管理職は、このような将来を見通せない環境下においても、スピーディかつ柔軟に、状況に適した意思決定をする必要があります。

状況に応じた最適な判断を現場で下すには、経験値の高さや引き出しの多さが不可欠です。しかし、現実には、限られた時間の中で数多くの経験を積むことは難しいため、それに代わって大いに役立つのがケーススタディ、事例研究というわけです。

 

ケーススタディを取り入れた社内勉強会、ケースメソッドで実務リーダー能力の向上も

ケースタディは(過去の)事例を取り扱った研究なので、より多くの事例を扱うほど、汎用性の高い原理原則、状況に適した最適解を導き出すことができるようになります。

とはいうものの、多忙な毎日の中で、自分で数多くの事例を掘り起こすことは困難を極めます。そのため、短期間のうちに、効率的にたくさんの良質な事例に触れるには、ケーススタディを題材とした書籍をとにかく多く読むことが大変有効な方法となります。

ケーススタディ事例集、例えば、『ケース・スタディ 日本企業事例集―世界のビジネス・スクールで採用されている』(ハーバード・ビジネス・スクール著、2010/6/4発行)や『一橋MBA戦略ケースブック』(沼上 幹、一橋MBA戦略ワークショップ 共著、2015/5/27発行)は、ケーススタディの参考書として真っ先に挙げられる書籍でしょう。

ケーススタディを学ぶ際に、書籍以上に効果が高いのが社内勉強会です。

ケーススタディを取り入れた社内勉強会なら、複数の参加者が関わることで、より実践的で多面的、奥行きのある形でケーススタディを疑似経験できます。

本来、一つの問題に対しても、人によって課題解決方法は異なります。さまざまな状況に応じて、参加者はそれぞれの立場で、自分の感じることや意見を発言し、参加者同士が対話を重ねながら、解決策を検討します。

ケーススタディにある最適解だけでなく、多様な意見や解決策を聞くことも、多面的なモノの見方やより優れた解決方法をみつけるのに役立ちます。社内勉強会で、分析力や洞察力も駆使しながら意見を交わし、最善策を討議する過程こそが、ケースメソッドであるともいえます。

 

社内勉強会で疑似「経験学習」が可能に

米国の行動学者、デイビット・A・コルブは、社会人の能力の多くは“経験”によって培われていることを「経験学習」理論で提唱しています。具体的には「経験→省察→概念化→実践」という4段階からなる学習サイクルを経て、社会人の能力開発は行われるとコルブは結論付けています。

ケーススタディを社内勉強会で取り入れると、「事例を疑似的に経験→省察、および参加者同士で討議→概念化」を繰り返すことができます。ワークショップ形式であれば、疑似的に実践することもできるでしょう。

 

「ケーススタディ×社内勉強会」×「オンラインの外部教材」で機動的に能力開発

ケーススタディを使った社内勉強会を活用すれば、VUCA時代に必要な、スピーディで柔軟な意思決定能力が磨かれます。

そうはいっても、書籍に紹介された事例だけでは件数が限られるだけでなく、あらゆるパターンに対応した事例が用意されているわけでもありません。

このようなデメリットを補完できるのが、外部のオンライン教材です。

当社の定額制社内勉強会コンテンツ『ロクゼロ』(電子テキスト)は、これまでも、さまざまなビジネスシーンで役立つコンテンツを多数ラインアップしてきました。

2020年6月から、新たに「ケーススタディシリーズ」も加わって、管理職のビジネスパーソンの能力開発を強力に支援いたします。「ケーススタディシリーズ」では、あらゆる状況に応じたテーマを随時配信する予定です。ケーススタディは多くの事例を扱うことで、対応力強化の効果も高まります。継続的な利用で多くの疑似経験の機会をもつことをおすすめします。

新型コロナウイルス感染予防に関心が集まる昨今、社内勉強会にも対面同様の効果を期待できるオンライン化が広がりつつあります。そこで、「ケーススタディシリーズ」を題材にした社内勉強会も、オンラインで開催してはいかがでしょうか?

1回60分という適度な時間で、継続的かつ多くの事例に取り組むことができる『ロクゼロ』―「ケーススタディシリーズ」のメリットと、場所を選ばないオンライン開催のメリットを融合させて、その特性を最大限に活かすことができる学習機会になるのではないでしょうか。


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コラム執筆者
渡邉良文
渡邉良文(ワタナベヨシフミ)
株式会社ヒップスターゲート 代表取締役 ファウンダー
真面目に楽しく年中夢中。
富士通株式会社出身。受講者が研修に没頭できる環境を実現する「ビジネスゲーム」を提供したり、「人は誰でも、常に学習している(自ら成長できる)」をモットーに、研修内製化や社内勉強会といった、企業の人材育成の自走・自立のサポートに力を注いでいる。
得意分野 モチベーション・組織活性化、リーダーシップ、マネジメント、チームビルディング、コミュニケーション
対応エリア 全国
所在地 港区

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