無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

今なぜ、ホールディングスグループ経営が求められているのか?

今なぜ、ホールディングスグループ経営が求められているのか?

近年、事業承継を迎える企業増加の影響もあり、M&Aや分社化などを戦略的に進める企業が増加しています。現状、ホールディングス化を検討している、もしくはすでにホールディングス化を取っていますが、グループ化された企業経営をどのように進めるか悩まれている経営者が多いと思います。
そこで、グループ経営をうまく推進するためには、何を重点的に整備しなければならないかをご紹介します。


―そもそもホールディング経営とは

ホールディング経営とは持株会社(ホールディング会社)が親会社となり、傘下である子会社の管理や戦略立案を行なう体制のことを言います。
なお、持株会社とは他の株式会社をコントロールする為、その企業の株式を保有する会社のことを指します。
ホールディング経営により、持株会社は戦略上の意思決定や財務リスクの管理に専念し、事業会社は事業遂行によって利益追求に専念するといった役割分担を行なうことができます。


―ホールディング経営のメリット

ホールディング経営のメリットは、組織戦略において、事業会社が自律性の高い経営ができ、経営と事業の分離による監視機能の強化が図れるといった点が挙げられます。
また財務・資本戦略の面においても、長期的な視点で株価の抑制が可能になり、他の施策との組み合わせによって大きな節税効果を得られるというメリットもございます。
他にも人材戦略の観点で、最終ゴールを経営者とした社員の育成や採用が可能になり、戦略リーダーが育ちやすい風土になるといったメリットも挙げられます。


―ホールディング経営のデメリット

ホールディング経営のデメリットとしては、グループ管理規程の整備や内部統制制度の導入など、管理機能に関する負担(コスト)が増加する点、事業経営者に経営全体を任せる形にはならない点などが挙げられます。


―グループ経営で大切な5つのポイント

グループ経営で確立すべき仕組みとは?
これらの課題に対して、あるべきグループ経営とはどのようなものかを述べていきます。
目指すべきグループ経営とは、

1.グループ経営としての共通した価値判断基準が存在している。
2.各事業会社よりグループ全体の最適化を優先する
(シナジー・事業ポートフォリオによる全体最適化)
3.グループ本社によるグループ全体におけるガバナンス構造
4.グループ本社によるグループ全体のマネジメントシステム
5.グループのオペレーションコストを最小化する仕組み
の5つがしっかりと確立している経営体制のことです。

では、5つのテーマとその内容について説明します。
グループ経営システムにおける5つのテーマとは、

1.グループ理念の策定
2.グループ経営企画機能の確立
3.グループガバナンス機能の確立
4.グループマネジメント機能の確立
5.シェアードサービス機能の確立
です。

1つ目のテーマは、「グループ理念の確立」です。当然、多事業であることから各事業会社の事業理念等はすでに存在している場合が多いですが、グループとしてのミッション、ビジョン、バリュー(価値観)を明確にする必要があります。また、そのグループアイデンティティを策定するだけではなく、社内外にどのように発信、浸透させるかも決めることが大切です。

2つ目のテーマは、グループ企業価値(シナジーとポートフォリオ)の最大化を実現する戦略、方針、計画を立案する「グループ経営企画機能」の設計です。具体的には、グループビジョンマネジメント、事業ポートフォリオ(資源配分)の決定、グループ事業計画(予算)の策定、グループブランディングをどのように実施、運用していくかのルール・仕組みを構築することです。

3つ目のテーマは、グループとしてのルール、意思決定プロセス、権限と責任を明確化する「グループガバナンス機能」の設計です。具体的には、ホールディングカンパニーと事業会社のどちらにどこまでの責任と権限を持たせるか、その意思決定プロセスをどうするか会議体も含めて設計します。それ以外にもコンプライナンス・リスク管理や事業会社の監査制度なども含めたグループ諸規定の整備が必要です。

4つ目は、グループ全体を管理・評価するマネジメントシステムで、特に事業会社の業績向上を実現する「グループマネジメント機能」の設計です。具体的には、グループ管理会計システム、グループ業績マネジメント、グループ人材マネジメント、グループCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)の設計になります。仕組み自体の構築になるが、この部分はどこまでシステム化するかも見据えた設計が不可欠です。

5つ目は、共通オペレーションの集中処理を実現する「シェアードサービス機能」の設計です。グループ全体におけるオペレーション業務の集中化と効率化が目的ですが、当然事業会社で実施したほうが良い業務もあり一概にすべてを集中化するものではありません。どこまでの業務をホールディングカンパニーで実施するかを判断する必要があります。一般的には財務会計、財務、債権回収管理、労務管理、給料関係、ITインフラ等を集中化することが多いです。

特に大切なことは、グループ経営実現に向けて5つのテーマを全体の整合性をとりながら、スケジュールに沿って確実に推進していくことです。その意味では、部門横断での推進体制確保が不可欠であり、全社での取り組みと協力が必要になります。


※本コラムは福元が、タナベコンサルティングのコーポレートファイナンス・M&Aの情報サイトにて連載している記事を転載したものです。

【コンサルタント紹介】
株式会社タナベコンサルティング
上席執行役員 コーポレートファイナンスコンサルティング事業部
福元 章士

収益・財務戦略構築を専門分野として、建設、住宅、製造、小売業など幅広い業界でコンサルティングを実施。企業再生、組織再編、事業承継などのターンアラウンド支援も数多く手掛けてきた。「1社でも多く企業の成長を誠心誠意サポートする」をモットーに、様々な経営課題を解決に導く経営者のパートナーとして高い信頼を得ている。

主な実績
・1000億グループ企業のグループ経営システム構築
・国内事業再生及び海外事業撤退支援
・住宅メーカーのホールディング経営体制構築支援
・中堅鉄鋼商社の業務改善
・化学薬品商社のグループ企業組織再編
・中堅物流企業の事業承継

  • 経営戦略・経営管理
  • 法改正対策・助成金
  • リーダーシップ
  • ロジカルシンキング・課題解決
  • 財務・税務・資産管理

新しい経営技術で企業価値向上を実現する。
コーポレートファイナンス領域において、資本政策・組織再編・M&A・PMIまでワンストップでご支援。

タナベコンサルティングでは、グループ経営、組織再編からコーポレートガバナンス、海外戦略、M&A、DXなど企業価値向上のために必要なコンサルティングサービスを提供し、単純な手段に留まらない、企業の経営強化の支援を行います。

タナベコンサルティング コーポレートファイナンスコンサルティング事業部 コンサルタント(コンサルタント) コンサルタント

タナベコンサルティング コーポレートファイナンスコンサルティング事業部 コンサルタント
対応エリア 全国
所在地 大阪市淀川区

このプロフェッショナルのコラム(テーマ)

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

プロフェッショナルコラム

部下の弱音を吹き飛ばすリーダーの一言~組織のD&I実現の土台

細木聡子(株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士)

今回は、 「一人ひとりが充実した仕事人生を送れる組織となる」 について一緒に考えていきたいと思います。   ┏━━━...

2024/04/26 ID:CA-0005316 ダイバーシティ&インクルージョン