答えのない時代のマネジメント
答えのない時代のマネジメント
スキルを学んで実行しても何故うまくいかないのか?
セミナーやワークショップではうまくいくのに実際の自分の組織ではなぜうまくいかないのか
「人間の価値観が多様化している時代に、チームのメンバーをまとめるマネージャー、リーダーにとって本当に必要なものは何か?」
このことについて考えていきたいと思います。
高度成長時代、「モーレツ」という言葉に代表されるように人々はとにかく働いて、上司の指示や命令に従ってさえいれば、給料は上がり、出世し、欲しい物は手に入れることが出来ました。会社や上司の言うとおりにしていれば、安心安全に生きていけたのです。
しかし高度成長時代は終わり、給料は上がらない、ポストも限られ、リストラが行われるようになりました。また女性の社会進出や、派遣、パート、アルバイト、外国籍者の雇用といった色々な立場、価値観の人たちを取りまとめる必要も出てきました。
景気も世界的に不安定で、大会社であっても倒産しますし、政治も不安だらけです。
つまり、みんながどうすればよいのかという「答え」が分からなくなっているのです。
心の時代の到来
一方、生きていく上で必要なものは、ほとんど手に入れることができるようになりました。
給料やポストといった物質的なものでは、人のモチベーションは上がらなくなりました。
このような時代、人はどんなことにモチベーションを感じるのでしょうか?
現代は社会貢献をしているか、自分のやりたいことができているか、どんな人と一緒に仕事ができたか、誰かの役に立っているか、などやりがいや満足感といったことにモチベーションを見出す心の時代が到来しているのです。
もちろん、モチベーションの中で報酬は大切です。ほとんどの人の人生モデルが画一化されていた高度成長時代においては、報酬とやりがいという、両方のバランスが大事でした。しかし、価値観が多様化し、生活スタイルや人生モデルが画一化されなくなった現代では、心の満足の度合いが、非常に大きくなってきたということです。
これは、組織や企業内においても例外ではありません。このような時代では、組織においてもマネージャーが自分の価値観や、組織の価値観を一方的に押し付けても部下には響きません。“売上や生産性を上げないと評価しないぞ”といった、脅しや恫喝では心の時代に部下のモチベーションを上げるのは不可能なのです。
このことが分かっていないと、これからのリーダーは、組織をまとめることができないのではないでしょうか?
次回以降もっと深めていきたいと思います。
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大山裕之
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- リーダーシップ
- コーチング・ファシリテーション
- チームビルディング
「人間力」をベースとした人材開発のエキスパート
受講者の「腑」に落ちる「場」づくりに関しては定評があります。
25年の企業マネージャーとしての経験が、実践的な学びを促進させます。
心理学、脳科学を駆使したコミュニケーション学を研究し、最新のコンテンツ開発でで皆様のご要望にお答えします。
大山 裕之(オオヤマ ヒロユキ) コンティニュウ株式会社代表取締役 社団法人コーチアプローチファシリテーター連盟理事長
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