自立型部下の育成のポイント
はじめまして。
Brew株式会社のパートナー講師、問題整理の専門家 大谷更生 と申します。
大手通信会社で18年間、システムエンジニアとして勤めた後に独立。
現在はセミナーや研修の講師、中小企業の新規事業立ち上げアドバイザーとして活動しております。
私が講師を務める『自立型問題解決思考法』
今回は自立型問題解決発想について解説いたします。
最初に、自立型問題解決発想の基盤となる、自立型姿勢の定義をご紹介します。
自立型姿勢とは、大人が本気で夢を語るイベント『ドリームプラン・プレゼンテーション』の実行委員長を務める福島正伸さんが提唱する考え方です。「いかなる環境・条件の中においても、自らの能力と可能性を最大限に発揮して、道を切り開いていこうとする姿勢」、ひとことで言い換えると「あきらめない姿勢」です。
組織に属する方は、大きく2つのタイプに分けられます。
「自立型」と「依存型」です。
自立型には、こんな特徴があります。
・自分自身に期待する
・問題の原因は自分自身にあると考える
・自分が納得するまであきらめない
そして依存型には、こんな特徴があります。
・状況の変化や相手に期待する
・問題の原因は状況や相手にあると考える
・他人に評価されないことはやらない
自立型をひとことで表現すると「自ら考えて行動し、期待する結果が得られるまで、あきらめずに全力を尽くす」。
こんな部下だったら、安心して仕事を任せられるのではないでしょうか。
では、どうやったら自立型の部下を育てることができるか。
そのために必要な考え方が自立型問題解決発想です。
自立型問題解決発想を身につけるためのポイントはいくつかあります。
今回はプラス受信をご紹介します。
すべての出来事は、前向きに考えればチャンスとなり、後ろ向きに考えればピンチとなる。
問題が起きたことが問題ではなく、どう考えたかが本当の問題である。
プラス受信には3つのポイントがあります。
①客観的
その場の感情に流されず、客観的、冷静に考える
②好意的
相手の発言、行動などを好意を持って考える
③機会的
起きた出来事をチャンスとして考える
今回は①客観的に絞って解説いたします。
①客観的で大切なのは、感情を切り離すこと。
あなたは過去こんな経験をしたことはありませんか?
初めて任されたプロジェクトの進め方で悩んでいるとき、2人の先輩がアドバイスをしてくれた。
ひとりは尊敬する先輩、そしてもう一人は口うるさくて馬が合わないと感じている先輩。
尊敬する先輩からのアドバイスは真剣に聴き、口うるさい先輩からのアドバイスは話し半分で聞き流した。
気持ちはわかります。
でも、それってもったいないと思いませんか?
二人とも本心はどうあれ、あなたのために時間を取ってアドバイスをしてくださったのです。そう考えると、あなたの悩みを抜本的に解決するアドバイスかもしれないのに、口うるさい先輩が言っているという理由だけで、話し半分に聞き流すのは非常にもったいないと思うのです。
このような場面では「誰が言うかより、何を言うか」。
誰のアドバイスでも謙虚かつ真摯に受け止めるのが、一刻も早くプロジェクトを前に進めるために必要ではないでしょうか。
一人でも多くの方が組織で活躍できるよう、私は研修を通して自立型人材の育成に努めています。
次回は、問題解決の具体的スキル『視点を変える』をご紹介いたします。
お楽しみに…。
※7月6日に「自立型問題解決発想」研修についての紹介セミナーを行います。
詳しくは、日本の人事部内の弊社サイトをご覧ください
- モチベーション・組織活性化
- マネジメント
- コーチング・ファシリテーション
- ロジカルシンキング・課題解決
- 営業・接客・CS
大手企業を中心に人材育成・イノベーション開発の支援を行う。「人と組織の発酵を促す」をコンセプトに学びの設計、制度設計、アライアンス支援を行う
人材育成業界20年弱、1000名程の講師と会ってきた経験、多くの研修設計をしてきた経験から、人材育成目的ではなく、クライアントの課題解決視点での人材育成を行う。著書に「研修講師が企業・研修会社から”選ばれる力”」(同文館)がある
原 佳弘(ハラ ヨシヒロ) Brew株式会社 代表取締役 中小企業診断士/PDCFAインストラクター
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