フォロワーシップのスイッチを入れる【Episode.3】
様々な講義が続いた。そして、頭で理解したこと、共感できたことを実践的に試す機会がやってきた。
ゲームの中で「行動」できるかが試されるらしい。
10人のメンバーでチームを作りリーダーを一人決めた。
いきなりアイマスクを渡され、リーダー以外は目隠しをする。
その状態で数分、放置された。
リーダーだけは講師から何らかの説明を受けているようだ。気配で何となく分かる。
「よーい、スタート!」
な、な、何がスタート?
リーダーの声が聞こえる。どうやら他のメンバーに指示を出しているようだ。
しかし、目隠し状態では何が何やら分からない。
まったく、声がかからない。暇だな~。
「あと、2分」
え? 2分って、まだ何もしてないけど。
おい、リーダー何やってんだよ。
「終了!」
まじかよ。目隠しを取る。眩しい。
目前の床にロープが丸まっている。何かの形にしようとしたような形跡はあるが、まったく形になっていない。
講師が話し出す。
「この課題はリーダー一人がどんなに頑張ってもできません。達成するためにはメンバー全員の自立的な協力が必要です。本日、学んだことが自分の意志で実践できれば、この課題は達成できます。では、チームで話し合ってください。」
言われて、はっとした。
ボートの一員であるはずの自分は、何もしていない。
何もするなと言われたわけでもない。
何かしようとも考えていなかった。
ただただ、指示を待っていた。
指示待ち人間という言葉が脳裏をよぎる。これまで、自分が指示待ち人間だなんて考えたこともない。
悔しい・・・!!
・・・・ここから彼らは大きく自己変容を遂げていきます。楽しさも良いでしょう。嬉しさもいいでしょう。でも、今、本当に必要なこと、それはポジティブな“悔しさ”ではないでしょうか?
私達がより大きな成長を手にするには、切欠が必要です。研修は一過性であっても、その切欠を創ることができます。切欠があれば、あとは自分の力で変化を続けられます。
さあ、まずは切欠創り、しませんか!!
- モチベーション・組織活性化
- リーダーシップ
- コーチング・ファシリテーション
- チームビルディング
- コミュニケーション
日本における「チームビルディング」第一人者。人を育て、信頼を生み、成果を出すチームの創り方、“斉藤式チームビルディング”をお伝えします。
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティング(現 Bearing Point)の人事コンサルタントを経て、人材開発コンサルタント。
齋藤 秀樹(サイトウ ヒデキ) 一般社団法人 日本チームビルディング協会 代表理事
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 中央区 |