24卒就活学生から直接聞く、企業選びのポイント

6月に経団連の指針による選考活動解禁を迎え、各社24卒新卒採用の成果が目に見えてくる時期かと思います。現時点で選考を終えている企業にとっても、追加採用を余儀なくされた企業にとっても、学生の価値観や採用市場の変化によって、年々人材確保の難易度が高まっています。

そこで今回は、24卒の学生の生が登壇した弊社セミナーの様子を一部抜粋してお届けします。フルバージョンは本画面にリンクされているアーカイブ視聴予約画面からご確認ください。

〇新卒学生の母集団形成が上手くできない
〇母集団形成が出来てもなかなか選考に進んでくれない
〇内定を出しても学生の囲い込みが上手くいかない

等のお悩みに対し、次年度の新卒採用に向けての採用戦略の情報の1つとして活用いただければ幸いです。どうぞ最後までご覧ください。

（↑セミナースライドを抜粋）

Ｑ：就職活動中に志望度が上がる時、下がる時は？

【登壇学生１ 大分大学大学院 工学部 福祉環境工学科 女（以下大分大学大学院）】

私は就職活動の軸を自分なりにしっかり決めていました。そのため、説明会などに参加してみて自分の軸に外れる企業は志望度が下がり、軸に合う企業は志望度が上がっていました。

──内定先の企業は就職活動の軸に合っていますか？

はい。合っていたと思います。「人が大事」という就職活動の軸だったのですが、入社予定先の企業には私にとって良いなと思う先輩社員の方々が多くいました。 

──社員の方と会ったのは対面かオンラインのどちらですか？

オンラインも対面も両方です。オンラインは選考前にお会いし、選考が始まってからは1泊2日で就業体験があり、実際にお会いして密にコミュニケーションを取っていました。

【登壇学生２ 大阪大学 法学部 法学科 男（以下大阪大学）】

僕は、企業説明会で話を聞いていて、興味を惹かれない企業の志望度は下がります。逆に話を聞いて面白いと思った企業では志望度が上がりました。

──どのような説明会が志望度を下げる原因になりましたか？

作った資料をそのまま読み上げていたり、HPを見たら分かるような情報しか伝えてくれなかったり、具体的な情報を教えてくれないと志望度が下がる原因になっています。また多くの企業が説明会で自社の魅力を「人が良い」と言いますが、具体的な説明をしてくれないと抽象的な説明だと感じてしまい、志望度が下がりました。

──企業説明会で何を知ることが出来たら志望度が上がりますか？

競合他社との違いですね。自分自身で調べるのも苦労するので話して欲しいです。また、入社後の具体的な業務内容も知りたいです。業務内容や自分が担当する仕事を説明してくれると関心を持つことが出来るし、志望度も高まります。

【登壇学生３ 立命館大学 国際関係学部 男（以下立命館大学）】

入社後の待遇面（福利厚生）は勿論ですが、面接中に自分に興味を示してくれたり、内定通知を早くいただけたりしたときに志望度が上がりました。逆に下がる時は、説明会や面接で自分の分からない言葉や横文字が多く使われていたり、面接中に明らかに自分に関心を持っていただけなかったりする時です。

──面接中、具体的にどういうことがあると志望度が上がったり下がったりしますか？

会話を通じて深掘りをしてくれる企業は志望度が上がります。逆に、企業側が用意した質問に答えるだけの一問一答のような面接だと志望度が下がります。

Ｑ：エントリーはしたがその後の選考に進まないことにした企業の理由は？

（大分大学大学院）企業説明会で聞いた業務内容が、エントリー時に自分が思っていた業務内容と異なっていた際、選考に進まなかったことはあります。（初期配属が固定されている等）

（大阪大学）説明会や選考時にお会いした人事の方の印象が悪かった時は進みませんでした。また、選考フローが不明確で、今受けている選考がどのフローに属しているのかが分からない企業がありました。この後にどんな選考があるのかが不明確だと、不安であるため選考を辞退していました。

（立命館大学）僕も同じく選考フローが複雑で長期化している場合は、辞退していました。また、適性検査が思っていたものと違っていた場合も辞退していましたね。あとは対面での面接を提示された際、志望度がそこまで高くない場合は選考を辞退していました。

Ｑ：複数内定で入社先を選ぶときはどんなポイントを見ている？

（大阪大学）今まさに複数社内定をいただいている状態で、内定先を選ぶのに悩んでいます。内定先企業についてもっと情報収集を行いたいと思う中で、内定後にイベントの案内をいただいたり、社員交流の場をセッティングしていただいたりなど、手厚いフォローをしてくれる企業に気持ちが傾いています。

──内定者フォローが手厚いと志望度が上がるのですか？

そうですね。内定者フォローを手厚くしてくれると、学生側は自分に期待をしてくれているのかなと考えます。内定者フォローの手厚さで志望度が上下することもあると思います。

（立命館大学）1つ目に待遇、2つ目に転職市場に出た際に、生き残ることが出来るスキルを身に付けられるのかを中心に比較検討をしています。

──待遇とは具体的にどんなところを見ていますか？

給与（初任給）、賞与、勤務時間を他社企業と比較をして見ています。

最後に

最後まで本コラムをご覧いただきありがとうございました。弊社では代表の羽田が学生と近い距離で就職活動支援をしながら、そこで吸い上げたインサイトを踏まえて企業の新卒採用支援を行っています。ご興味をお持ちいただけましたら、学生登壇式のセミナーを開催しておりますので是非ご参加ください。