真・インターアクションとは2 問題行動を是正する話し合い
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真・インターアクションとは、相互支援で「最適な結論を作り上げ成果につなげる」ための話し合いの型です。
前回のコラムでは、その話し合いの大原則となる「5つの基本行動」について説明しましたが、
今回は、テーマによって違いのある、基本ステップの内容について解説していきたいと思います。
真・インターアクションには現在のところ7つプラス1の話し合いのテーマがあります。
●行動是正 ●高績持続 ●課題設定 ●疎外感解消 ●仕事指導 ●上司との話し合い ●人事考課の話し合い
+クレーム対応 ですが、
今回は非常にニーズが高い「行動是正」つまり「問題行動を是正する話し合い」のステップについてご紹介しましょう。
これは、一度ではなく、注意しているのに二度も三度も同じ過ちを繰り返す、問題行動を改めないといった
部下に対して「言うべきことは言いながら効果的な話し合いを行い解決策を実践できるようにする」話し合いの型です。
一番のポイントと言えるのは、
問題行動を続けているとしても、相手にも言い分や理由があるはずだから
その点をよく聴き、根本的な原因と障害点を明確にすることです。
話し合いのステップはこのように進めると効果的です。
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1.問題行動を指摘し、目的を共有する
そうは言ってもも、
・話し合える雰囲気を作りつつ
・目にした問題行動を正確に指摘する
・悪影響の程度と話し合いたい理由を示す
ことが必要です。ただ叱る、注意するだけでなく、話し合うことに同意を得る必要があります。
2.話を聞き取り、原因と障害点を特定する
部下にも必ず何らかの理由や事情があるはずです。そこを「聞く」こと、不明点などを「質問する」こと
が最も重要です。ここでいろいろある中で何が一番の原因なのか、
・根本的な原因と障害点を明確化する 質問を必ず入れていきましょう。
反論は控えて、相手に話をしてもらうことがポイントです。
3.解決のアイデアを出し合い、発展させる
とはいえ、仕事として必ず取り組んでもらう必要性もきちんと話し、相手に確認することが大切です。
また、自分が解決策を親切にいくつも言ってしまう、ときに指導してしまうのではなく、
相手に解決策をまず出してもらう、その後に自分の気づいた解決策も述べるようにします。
ここで意見を交換し、解決策を出し尽くすことが「相互支援の話し合い」というコーチングとの大きな違いとなります。
4.結論とその実践方法について合意する
3で出し尽くした解決策を整理します。
採用する解決策を本人に決めてもらい、援助の必要性を聞き、必要な援助策を示します。
これで大丈夫かを確認します。
5.話し合いを振り返り、フォローの手段を決める
話し合いを問題点と対策で振り返らせ、お互いのするべきことを確認します。
チェック方法や中間検討日時などフォローの手段を決めます。
話し合いに感謝し、信頼の言葉をかけることも重要です。
実際の研修ではこのようなステップごとにどんな質問や声がけをするとよいのか、質問の内容も使いながら、ロールプレイングを行い実践をしていきます。
このようなステップを各テーマで順番に行っていく型を使うと、なかなかうまく行かない、という人にもとても役立つ内容です。
- 安全衛生・メンタルヘルス
- キャリア開発
- リーダーシップ
- マネジメント
- コーチング・ファシリテーション
売上V字回復!離職率激減の職場づくり マインドセットで社員の生産性をアップ
複数の業界の経験、多くの企業での講師や1on1の経験をへて、どんな人もマインド・セットをし、「変化できる可能性がある」と考えています。自分に自信がない人たちに学んで気づきを得ていただき、イキイキと働けるようになることを願っています。
渡部幸(ワタベミユキ) ガイアモーレ株式会社提携講師 合同会社アクトクリア 代表取締役
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