相手の価値観や思いを知ることが組織を活性化するキーポイント
社員研修や企業のコンサルティング、コーチングに携わっていると
よく「職場ではあまりこういった話をしにくい」
「上司に1on1で話したりはしているけれども、あまり話を聞いてはくれない」
という言葉を耳にします。
どうも、1on1を行ってはいるけれど、それって普段の仕事の会話とどう違うのかわからずに実施している、
わざわざ時間を設けて1対1で話をしていても、仕事の問題について「あれどうなってる?」
「●●はもう確認してみた?」「こうしたほうがいいよ」
などのいつもの打ち合わせの話と同じになってしまっている場合が多いようです。
そして、上司の方からは「結構いつも職場で接することが多い仕事なので、今更1on1をプラス2週間に
1回やれと言われても同じような話になってしまうんですよね」という質問を受けることも多くあります。
これは、1on1の活用方法が違っているのではないかと言わざるを得ません。
もちろん、リモートワークが多い、外出していることも多く、上司と部下が毎日顔を合わせる職場ではない、
などの環境がある場合は、1on1の場面で部下が困っていることや悩んでいること、話したいことをテーマにする
ことが効果的な面もあるでしょう。
ただ、もし、仕事で直面している問題解決の話し合いを常時行っているのであれば、上司は部下が思っていることや大事にしている価値観を聴いてみる、深掘りしてみることに時間を使ったほうが信頼関係はより強固になります。
「上司は自分の話を聴いてくれて、わかってくれるんだな」という意識が高まるためです。
ぜひ、
・小さい頃からどんなことが好きだったり夢中になっていたか
・なぜこの会社で仕事をしたいと思って入社したのか
・大学のときはどんなことに達成感や面白さを感じていたか、頑張っていたか
・今の仕事ではどんなことがうれしかったりやりがいだったりするか
などについて聴いてみてください。
もしかしたら最初から本音は話さないかもしれませんね。そのときは、自分の思いも伝えてみるのをおすすめします。
そして、大切なことは、部下が言ってくることについては、
「なるほど。そう思っているんだね」「そうか、そういうふうに考えているんだ」
と否定や自分の意見は言わず、じっくり聴くことです。
全面肯定する必要はないですし、ほめる必要もありません。
が、違う意見や「これはよくないよ」「それはいいね」などとジャッジするのではなく
「そういう考えであることを認める」
ここが大切なポイントです。
相手が大切にしていることや思っていることをお互い知ること、
それが心理的安全性を高め、組織で忌憚なく意見を言い合える雰囲気を作ります。
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売上V字回復!離職率激減の職場づくり マインドセットで社員の生産性をアップ
複数の業界の経験、多くの企業での講師や1on1の経験をへて、どんな人もマインド・セットをし、「変化できる可能性がある」と考えています。自分に自信がない人たちに学んで気づきを得ていただき、イキイキと働けるようになることを願っています。
渡部幸(ワタベミユキ) ガイアモーレ株式会社提携講師 合同会社アクトクリア 代表取締役
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