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新入社員はテレワークでも十分に仕事ができている?第2弾

以前のコラムでは、「新入社員はテレワークでも十分に仕事が出来ている!?」という話を書きました。それに関連して、先日ある企業の研修で、3年目の方と話す機会がありましたので、今回はそのこぼれ話を。

この企業は、コロナ禍以降、新入社員も含め大半がテレワークに移行しています。この3年目の方は、新入社員の指導を担当しているそうです。

先日、指導している後輩から、「○○さん、2年目が近づいてきて、どんどん仕事量が増えています。今からとても不安なのですが・・・。」と相談を受けたそうです。

その先輩は「え?そりゃ2年目だし、当たり前じゃないの?しかも、今任せている仕事量って、全然少ないのだけど・・・。」と、思わずコケそうになった、とのことでした。

先輩からは、自分の仕事量を100とすると、後輩に任せているのは10ぐらいだったのかもしれません。でも、後輩から見ると10が20になったら、倍に増えたと思ってしまうのでしょう。新入社員には、モノサシがないので仕方のないことだったのだと思います。

さらに聞いてみると、後輩に任せた仕事は、当然不十分なレベルで上がってくるので、自分が手直ししているとのことでした。後輩は先に仕事を上がらせて、自分がいつも引き取って作業する、「結構つらいんですよね~」って嘆かれていました。

でも、これは今も昔も先輩なら当たり前のこと。但し、以前の様に出社して机を並べて仕事をしていると、先輩がどれほどの仕事量をこなしているのか、どれだけ手直しをしてくれているかを後輩は「目の当たり」にすることができていました。「自分がやったレベルでは足りてなかったのだな・・(先輩ごめんなさい・・)。」と、言わなくても、わかってもらえていました。

ただ、これが「テレワーク」になると、全く「目で見る」ことが無くなります。自分の作業が終わった後、見えないところで先輩が仕上げてくれているので、「自分のやった仕事は、これで十分だったんだ」と思ってしまっているかもしれません。「テレワークでも、十分に仕事が出来ている」と新入社員が思う背景には、こんな事情もあるのではないでしょうか。

さらにその先輩に、「自分が行った手直しのこと、後輩にフィードバックしている?」と聞くと、「うーん。自分でやって終わっていますね。そーかぁ、言わないとわからないですよね。」とのことでした。

テレワークでは、お互いの作業が見えにくくなります。別に、机を横にして働く以前の姿が是だとは思いませんが、目で見て覚える・感じるということが出来ないという特性があります。テレワーク下では、ちゃんと言葉で伝えていくことが必要なのでしょうね。

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『理屈だけでは現場は動かない』大企業とベンチャーでの豊富なビジネス経験をネタにした現場感あふれるセッションが好評

「巻き込み力研修のシンスター」にて、若手から管理職までのスキル研修・営業力強化研修の講師を担当。事業会社での実務経験を活かし、理論と組織力学を押さえたリアリティのある講義・ファシリテーションに定評がある。

曽我 充貴(ソガ ミツタカ) 株式会社シンスター シニア・マネジャー

曽我 充貴
対応エリア 全国
所在地 渋谷区

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