職場環境の良質化ーOJTリーダーへの定期的ヒアリングポイント
GWも明け、業務も本格的に稼働し始め、現場でのOJTもより実践的な内容へと移行しているタイミングではないでしょうか。このタイミングで是非行っておきたいのが、OJTリーダーへのヒアリング。新入社員の様子を把握するのはもちろんですが、ここで大事なことは、OJTリーダー自身の負荷の状態を把握しておくことです。
OJTリーダーの強みと課題
OJTリーダーに任命される方は、任されている業務範囲・量ともに多いことが一般的です。そこに、新しく職場に配属になった後輩や新入社員の育成が加わるので、大きな負荷がかかることになります。その負荷を、持ち前の責任感を持ってやり遂げようとするのが、OJTリーダーの強みです。
以前なら、業務と人の育成のバランスがなかなか取れず、悩むことも含めてリーダーとなっていくための、乗り越えるべき試練として見ることもできましたが、今は負荷そのものが大きすぎ、メンタルヘルスを損ねる人の割合が増えています。強すぎる責任感が、時として弱みとなり、職場運営における課題になることがあります。
OJTリーダーへのヒアリングポイント
そのため、OJTリーダーの役割を担っている人には、定期的に
□早く出勤をしたり、残業する頻度が増えていないか
□昼食時間を取らず、食事を抜いたりしていないか
□睡眠時間が減っていないか
などを、さりげなく把握しておくことが大事です。
なぜこれらのことを把握する必要があるかというと、これらは恒常的になりやすく、ある領域を超えるとメンタルヘルスを損ねたり、人によっては、病気を患うことがあるからです。
今活躍している、30代後半~50代の方にインタビューなどをしてみると、30代前半で無理していたことが、30代半ば~後半にかけて心身の疾患という形で現れ、それ以降、休むことを含めてセルフケアを行うようになったと話されます。
どのタイミングで発症するかは個人差がありますが、どこかのタイミングで一度はそのような経験をする人が多いのです。そして、心身の疾患は繰り返しやすいので、その後も不安を抱えて業務にあたることになります。
多くの方がこのような経験をしているということは、そうなる前に負荷の度合いを把握し、対策を取っておく必要があります。そのために必要なのが、OJTリーダーを任されている人への定期的なヒアリングなのです。
定期的なヒアリングのメリット
定期的にヒアリングを行うことで、様子に変化があったときは、体調面を考慮し上司に働きかけること、新人や後輩との関係性の中で抱えがちな悩みを早期に解消するための道筋をつくるなど、対策を取りやすくなります。
OJTリーダーの業務負荷がかかり過ぎないよう、孤立しないようにすることで、職場環境も良好に保たれます。
人材育成に携わる人とOJTリーダーには、一定の距離感があるからこそ、様子の変化が捉えやすい側面があります。客観的な立場を効果的に活用してはいかがでしょうか。
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原田 由美子(ハラダ ユミコ) 代表取締役(人材育成コンサルタント、キャリアコンサルタント/国家資格)
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