パート社員の戦力化 その2

 

前回、パート社員戦力化の3つのポイントとして

「会社の期待像の明示」「明確な評価制度」「メリハリある時給」 を挙げました。

そしてこれら3つの関係は、

「会社の期待像の明示」⇒「明確な評価制度」⇒「メリハリある時給」

となることを説明しました。

(パート社員の戦力化 その1参照)

 

では具体的にこの3つのポイントを具現化していきましょう。    

まず「会社の期待像の明示」ですが、

このための仕組みはズバリ「等級制度」です。

つまりパート社員のキャリアアップを等級として段階的に設定し、

各等級に該当するパート社員が

「どのような仕事を担当するのか」 を定義します。

この定義を行なうために、聞き取り調査やヒアリングシートなどで

作業の洗い出しを行なうわけですが、実際に定義をする際のポイントがあります。  

それは「現状に固執しすぎない」ということ。  

むしろ会社として各等級に該当するパート社員には

「これぐらいの仕事を担当するようになってほしい!」

という期待を込めるぐらいの方がよいのです。

そして、この各等級の定義をまとめたものが「等級定義表」となります。

これによりパート社員は、自分が全体で○等級ある中で現在○等級なのか、

そして1つ上の等級に上がるにはどのような仕事ができるようになればいいのか、

明確に意識をして日々仕事に取り組むことになるのです。

また、あらためてご説明する「正社員登用制度」を適切に運用していくうえでも、

ベースになる仕組みですので、しっかり作りこみましょう!  

 

次回は残りの2つの制度について説明していきます。

  • 経営戦略・経営管理
  • 法改正対策・助成金
  • 労務・賃金
  • 福利厚生
  • 人材採用

お客様から「仲間だよね」と言ってもらえること、言ってもらえるだけの仕事をする姿勢を貫くことが我々の強みです。

山崎製パン㈱、セブンイレブン・ジャパン㈱、「TSUTAYA」FC本部㈱CCC人事部長、社長室長そして㈱ソフトバンクBBの業務企画部長と企業人を20年。独立し、㈱アウトソーシングSR、(社)人事部サポートSRを設立。

藤田 敏克(フジタ トシカツ) 社会保険労務士法人SRグループ 代表

藤田 敏克
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