人事情報システムの有効活用とは
人事情報システムの有効活用とは
最近は、従業員の個人情報を一元管理するために、
人事情報システムを導入されるお客様の声をよくお聞きします。
以前では使い勝手が悪く相当高額だったパッケージ商品も、
ITの進化の中で様々な機能を持った物も登場し、
購入すると非常に助かるかのような印象を持たせます。
実際に、キャビネットにばらばらに保管された書類がデータベースで
すぐにデータとして取り出せるのは非常に便利です。
しかし、一元管理化する目的が曖昧ですと、
やがてメンテナンスが面倒になり使われなくなってしまうことも多くあります。
そこで、ここでは人事情報システムを導入する際のいくつかのポイントを説明いたしましょう。
●ポイント1:購入目的
グループ会社戦略上、グループ横断人事を活性化するための情報管理として考えられます。
M&Aにより全くの別会社がグループ傘下に入る場合には非常に役立ちます。
また、グループ会社戦略といった大目的がなくとも、人事担当者が現状の社員情報を
好きな時にすぐに検索できるという点で非常に便利になります。
●ポイント2:情報開示-誰が見たいのか
社長自らが、全社員の情報を思い立った時にすぐに見たい・・・この必要性は非常に高いと言えます。
しかし、社長の思いを中心に考える場合には、機能として顔写真や組織図から検索できる機能を有し
、かつ、できるだけ操作が複雑でないシステムがお薦めです。
別の視点では、各部門長にとっても部下の職歴や過去評価履歴は非常に関心が高く、
情報開示の要請は高いものです。しかしながら、個人情報漏えいの問題や、人事情報は
デリケートな内容が多くありますので、「どこまで開示するのか」を明確に定めないと、
開示機能は持っていてもいつまでもスタートできない状況に陥ります。
●ポイント3:人事実務上を中心に購入を考えるときは、結果的に活用されないのが多い
人事担当者にとって、社員の基本情報は、割と頭に入っているものです。
したがって、データベース化すると非常に便利なイメージを持っていても
日常的にはほとんど活用されないのが実態です。
●ポイント4:活きた人事情報システムにするために
人事情報で一番知りたいのは、
今(できるだけ直近)社員は何を考えているのか・・・
自身の将来やキャリアパス、職場に対する要望あるいは家族における心配事
(たとえば親の体調が優れず、休日は親の介護をしているなど)等、
まさに人事担当者が一番知っていなければならない
人事と現場をつなぐ一番大切な情報です。
このような情報を管理するためには、自己申告制度や
人事への相談コーナー的な仕組みを取り入れてうまく活用することが
データベース上でできることが望ましいです。
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山崎製パン㈱、セブンイレブン・ジャパン㈱、「TSUTAYA」FC本部㈱CCC人事部長、社長室長そして㈱ソフトバンクBBの業務企画部長と企業人を20年。独立し、㈱アウトソーシングSR、(社)人事部サポートSRを設立。
藤田 敏克(フジタ トシカツ) 社会保険労務士法人SRグループ 代表
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