TSUTAYAに学ぶ仕事術 セオリーCを探せ!
私が仕事をする上でベースになっているのがセブン・イレブンージャパンでの経験ともう一つ欠かせないのが、レンタルCD・DVDの「TSUTAYA」運営のCCC人事部での仕事です。
私が勤務当時全社員が400名であったところ、増田社長の指示で、300名の新卒採用を行い「内圧で会社を変える」経験をしました。
こうした常識を覆るような思いきった施策を繰り返してきたがのTSUTAYAの歴史ともいえます。
会社を飛び越えて「Tポイント」を異業種に展開、日本を代表するポイントシステムを育てたことや、代官山での「大人のためのTSUTAYA」開設、佐賀県武雄市での「公共図書館をTSUTAYAが運営」といった試みなど、私の在籍時以上に、新たな試みをし続けています。
一部には奇をてらった、話題集めのようにも見られがちですが、その根底には戦略的な狙いがあると私は考えています。(今もそうだと思いますが)CCC社内で当時から言われているのが、TSUTAYAは単なるDVDやCDのレンタル会社ではなく、「日本一の企画会社」であるべき、ということ。
その根底には「セオリーC」という考え方があります。「セオリーC」とは対立するAという事象と、Bという事象があるときに、一見両立しないA、Bを解決する解決策である「セオリーC」を探すのが企画であり、仕事なのです。
たとえば、「事象A 社会の高齢化」「事象B 若者中心に支持を集めて来たTSUTAYA」という二つの事象からは、TSUTAYAは先細りをする未来となりますが、「大人の満足するこだわりの新しいTSUTAYAをつくる」というセオリーCを実施することで、AとBの事象両方を満たすことができる。
私の関わった新卒採用300人という「セオリーC」が目指したところは「A ベンチャーを脱して大企業化し失われる起業家魂」「B 世間でそれなりの評価を受け、大きく変わらずともそこそこ成長が可能」というコンフリクト(対立)の解決にあったのでしょう。
このような状況は、大小含め、皆さんの職場にもあるはずです。そして「セオリーC」を生み出すには、創造性が求められます。創造性は時に非日常性から生まれることも多いのです。
私のオフィスが社労士事務所には似つかわしくない、コンクリート打ちっぱなしのデザイナーによる建物なのもそこに理由があります。人事部の仕事は「事務屋」ではりません。
ぜひ、創造性を駆使して、人事の課題を解決する、「セオリーC」を一緒に見つけようではありませんか。
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お客様から「仲間だよね」と言ってもらえること、言ってもらえるだけの仕事をする姿勢を貫くことが我々の強みです。
山崎製パン㈱、セブンイレブン・ジャパン㈱、「TSUTAYA」FC本部㈱CCC人事部長、社長室長そして㈱ソフトバンクBBの業務企画部長と企業人を20年。独立し、㈱アウトソーシングSR、(社)人事部サポートSRを設立。
藤田 敏克(フジタ トシカツ) 社会保険労務士法人SRグループ 代表
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所在地 | 新宿区 |