女性管理職の育成方法

本日は、
「女性リーダー育成対象者の選抜方法」
「女性管理職の育成方法」
以上についてお話を進めていきたいと思います。
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■半自動的に女性管理職が育つメカニズム
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私自身の経験や、これまでの大中小様々な
企業のサポート経験から、まずは1名からでも
効果があるということが言えます。
そして、その1名を誰にするのか?という
選定をうまく行うことによって、そこから
半自動的に会社を成長に導く
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女性管理職を創出するということは
可能だと考えています。
何故かというと、管理職または候補者など
リーダー的な立場にいる方は、社内に
与える影響力が非常に大きいからです。
特に女性はその働き方に悩みを抱えている方も
多いかと思います。そこで、自分の理想的な
働き方を実現している同性のロールモデルとなるべき
女性管理職の存在を求めている傾向がありますし、
そういう方の存在によって、
自分の進むべき姿を描き、
安心出来るという側面があります。
だからこそ、最初にたった1人でも、
会社にとっても、女性社員にとっても、
理想的な働き方を行なっている
女性リーダーの存在は、社内に
大きな影響力を発揮するのです。
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■育成対象となる女性リーダーの選び方
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そんな、最初なに育成すべき
女性リーダーはどうやって選べば良いのでしょうか?
これは、私のこれまでの経験から、
●しなやかさ
●影響力
この2つが高い人を優先的に
選定するのが効果的と考えています。
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しなやかさ
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しなやかとは、柔軟性がありつつも芯が強く、
折れない、という特性を表しています。
自分自身も含めて、多様な価値観を認め、
自分の軸はしっかりと持っていながら、
1人ひとりの特性や強みを最大限に引き出しながら
リーダーシップを発揮できる、そんな素質を
持っている女性管理職または候補の方です。
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影響力
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これは、声が大きく、周りを強いリーダーシップで
進めていける、ということではありません。
「その人の行動を多くの女性社員が自然と注目している」
「彼女が言うことなら、間違いないよね」
と思わせるような、そんな人間的な
魅力のある方のことを指しています。
***
この2つの要素が出来るだけ高い女性を1名選定し、
管理職として育成することで、会社を成長に導く
女性管理職が次々と誕生することは可能なのです。
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■1人の女性リーダーが
会社にイノベーションを起こした事例
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1人の女性社員がマネジメント教育を受けた結果、
その女性社員を中心にチームが結束して成果を上げ、
最終的に女性社員が管理職に昇格した事例をご紹介します。
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しなやかな一般女性社員を育成対象に選抜
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「芸能活動があるので、週2回だけ働きたい」
「学校に通っているので、朝早い時間帯だけ働く」
「子どもが寝てから、夜の時間帯に
在宅ワークができる仕事がしたい」
そんな自由な働き方を可能にしている職場で働くRさん。
Rさんがしなやかリーダー塾へ来てくださった当時は
一般社員でしたが、コミュニケーション力の高さ、
周囲からの人望の厚さなどから、管理職候補として
抜擢されて学ばれていました。
スキルや知識の習得とともに、Rさんには
リーダーとしての意識が芽生え始めました。
チーム一人ひとりと丁寧に信頼関係を築き、
その能力を引き出すことでチーム全体の
モチベーションを引き上げることで、
チームとして成果を出すことができることになったのです。
Rさんの所属するチームメンバー全員が、
Rさんを押し上げる形で、Rさんはその後
間もなく管理職に昇格。
Rさんは就学前のお子さんを育てながら
働くワーキングママでもありました。
仕事と子育てを両立して生き生きと
働く姿を見た職場の女性社員たちは
「理想の上司」
「私もあんな風になりたい」
と、Rさんをロールモデルにして
意識高く働くようになっていったのです。
しばらくして、女性社員自ら、
「管理職を目指したいと思っています」
と声に出してアピールするようになってきた頃には、
Rさんのように周囲とうまく関わり合いながら、
チームの力を引き出せる管理職候補者が、
男女問わず、複数名育っていた、ということです。
***
その後、Rさんが率いるチームは成果を出し続け、
会社の業績を1.5倍に押し上げるという
実績を確立させました。
Rさんが「会社を成長に導く女性管理職」として
一目置かれるようになったのは言うまでもありません。
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■編集後記
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先日、異業種交流会へ参加した際に
「しなやかさ」をキーワードに活動している
弁護士(男性)の方にお会いしました。
まだ分析までは至っていませんが、
男性は「しなやかさ」を発揮しやすいのでは?
と最近感じています。
男女問わず、「しなやかさ」を発揮することで周囲へ良い影響力を与え、
会社を成長に導く人が増えていくことを願っています。
このコラムを書いたプロフェッショナル
細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
得意分野 | 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 千代田区 |
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