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【ヨミ】モクヒョウカンリセイド

目標管理制度

目標管理制度とは?

期初に上司の助言を得ながら自らの業務目標を決め、期末に目標達成度を判定して、賞与や昇給、昇進に反映させる制度のことです。成果主義に基づく人事制度の根幹をなす仕組みで、導入する企業が増えています。

掲載日:1970/01/01 更新日:2019/12/18

社員の自主性を認める制度
個人プレーに走る懸念も?

正式にはManagement By Objectives through Self Controlといい、頭文字をとってMBOと略されることもあります。経済学者のP・ドラッカーが1954年に「目標による管理と自己統制によるマネジメント」として提唱したのが始まりとされています。

一般的な手順は、(1)上司が部下に対して組織の年間目標を説明する(2)理解・納得した部下は具体的な目標を立て、内容を文書(目標管理シート)に記入する(3)部下は目標の遂行に向けて努力する(4)上司は部下の業務進捗状況を確認したり、意見交換するなどして支援する(5)期末に部下は自己評価、上司や人事担当者が目標達成度を判定して、次年度以降の処遇や給与に反映させる、というものです。

目標管理の最大のポイントは、上司の指示・命令ではなく、部下が自ら自発的に目標設定に取り組むという点に尽きます。これによって部下は目標を自分のものとして受け入れ、真に目標に向かって動機づけることが可能となるからです。部下の自主性・自発性を認めない目標管理は単なる「ノルマによる管理」にすぎず、導入しても実りはほとんど期待できないでしょう。

課題としては「短期的な成果だけを追い求めるあまり、長期的な視野に立った見方ができなくなる」「個人プレーに走り、組織全体の業績を上げるための協調的な行動をしなくなる」「目標達成度の判定で客観評価が困難な目標の場合、不公平が出る」といった点が指摘されています。これらを克服するために、(1)複数の上司が目標達成度を判定し、判定結果を公表する(2)参加者間のディスカッションなどを通して全体の価値観の共有を図る、といったシステムを採り入れる企業が増えつつあります。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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