無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

「目標」で部下のやる気を高められる?目標設定の3つの使い分け

ビジネスでの「目標」は、ともすれば「ノルマ」になってしまい、部下にとっては気が重いものです。でも、「目標の3つの使い分け」を知れば、目標設定で部下のやる気を高めることができます。

●目標設定が下手な管理職

ビジネスの世界では当たり前の目標設定。人事評価においても、期初に定めた目標を期末に振り返る「目標による管理 (MBO)」を実施されている方も多いでしょう。

ところが。筆者は研修講師としてさまざまな企業で管理職の方を指導することが多いのですが、上手な目標設定をできる管理職は少数派だと感じています。多くの人は、単に上から与えられた目標数値を部下に示して、「今季の目標はこれだから、気合いを入れて取り組んで」で終わり。はたまた、管理部門など数値化しにくい職種では、「効率的に仕事をするようにして下さい」。いや、ちょっと待って。「効率的」って言われてもあまりにもバクゼンとしているんですけど…。結果として部下の行動は変わりませんし、ましてややる気が高まることはありません。

でも、実際のところは、目標設定は部下のやる気を高める重要なツールになることが、米メリーランド大学のエドウィン・ロック博士らによる「目標設定理論」によって検証されています。ここでは、日本の管理職に気をつけていただきたい目標設定における「3つの使い分け」を紹介します。

●ストレッチ目標で部下のやる気を高める

第一の使い分けは、「ストレッチ目標 vs. 必達目標」です。営業部門で売上目標を設定することを考えてみましょう。「今季のあなたの目標は売上3,000万円」のようにひとつの数字だけの目標ではなく、「必達目標として2,500万円。これはあなたの実力ならば必ず実現できるはず。でも、ストレッチ目標の3,500万円まで行けるポテンシャルはあると私は信じている」、のような説明になります。

部下にしてみると、「たしかに必達目標はクリアできそう。そこから後は積み上げでストレッチ目標にチャレンジという感じだな」と、安心感を持って取り組めるでしょう。

なお、上述のロック博士の目標設定理論においては、上司からの一方的な通知ではなく、部下も目標の設定過程に参加したほうが受け入れられやすくなると指摘されています。したがって、実務上は部下との対話をしながら、落とし所に部下を誘導していくことになります。

●状態目標で管理部門でもやる気アップ

ただ、ここまでの説明を聞いて、「いや、ウチの部署は数値目標になじまないんだけど」と悩む管理職の方もいるはずです。人事総務や企画など、仕事の成果が数値化されにくい職種です。その場合のお勧めは、「状態目標」です。すなわち、「○月□日までに▽▽の企画を立案し、部署内の合意がとれている」、「◎月◇日までに社内アンケートを完了させ、職場環境の不満要因3つを特定している」などの表現になります。

なお、このときのコツは「状態」の説明を具体的に、誰が読んでも「その状態になっているか、なっていないか」が判別可能な表現にすることです。逆に、「仕事を効率化している」、「人事制度を適正に運営している」のような曖昧な表現だと、期末になって評価をするときに「効率化しました」という部下と、「効率的じゃなかったよ」という上司の間で齟齬が生じます。そうすると、評価の納得度の低下、ひいては部下のやる気減少になってしまいます。

その意味では、たとえ管理部門でも、なんとか工夫をして数値目標化するというアプローチも考えるのがお勧めです。たとえば、筆者はあるとき「声をよくしよう」という目標を立てました。講師という仕事柄、人前で話すことが多いためです。ただ、悩みました。この目標を達成できたかを、どのようにチェックすべきか、と。そこで多少ムリヤリですが、数値化です。「△月○日までに、3人の人に『いい声』と言われる」という目標を立てることで、自分のやる気を高めたのです。

●期限が決まっているからやる気が上がる

では最後、3つの目の使い分けの説明をしましょう。それが、「期日目標 vs. 期間目標」です。実は前述の状態目標の説明の際にもありましたが、「◎月◇日までに」のように達成すべき期限が決まっているものが期日目標です。

でも、部下-とくに経験の浅い部下-のやる気を高めるためにはそれだけでは十分ではありません。そこで取り組むべきが「期間目標」、すなわち、期日目標を達成するために毎日、毎週、どのような行動をとるかの記述です。

たとえば、先ほどの筆者の目標、「声をよくする」を取り上げましょう。単に期日目標を設定しただけでは、その日までに声がよくなり、人にほめられるわけはありません。期間目標として、「毎日ボイストレーニングのルーチンを実施する」、「1ヶ月に1度はボイストレーナーに相談する」と言うのを設定することで、日々の行動を変え、最終的な期日目標に到達することができたのです。この観点では、期日目標を「目的」として、期間目標を「手段」とする、目的-手段の関係を明確に確立した、と言ってもいいかもしれません。上述の通り、経験が浅い部下の場合は、ここまで手伝ってあげることでやる気が高まるのです。

ということで、改めて3つの使い分けを整理しましょう。

  1. ストレッチ目標 vs. 必達目標
  2. 数値目標 vs. 状態目標
  3. 期日目標 vs. 期間目標

おそらくは、「言われてみれば、たしかに」というものばかりと想像します。ただ、ビジネスの現場でできていない人が多いのも事実ですので、ぜひ取り入れることをお勧めします。

  • リーダーシップ
  • マネジメント
  • チームビルディング
  • コミュニケーション
  • ロジカルシンキング・課題解決

グロービス経営大学院の立ち上げを担った人材育成のプロ

ワトソンワイアットで人事制度の構築に携わり、その後ロンドン・ビジネススクールに留学し、グローバルリーダー育成の大家スマントラ・ゴシャールに師事(MBA取得)。2012年より米マサチューセッツ大学MBAの教鞭も執る

木田 知廣(キダ トモヒロ) シンメトリー・ジャパン代表

木田 知廣
対応エリア 全国
所在地 港区

このプロフェッショナルのコラム(テーマ)

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

プロフェッショナルコラム

多様性にチャレンジ意欲を醸成し、イノベーティブなチームになる

細木聡子(株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士)

今回は、 「多様性に“チャレンジ”意欲を醸成し、 イノベーティブなチームになる」 について一緒に考えていきたいと思います...

2024/11/20 ID:CA-0005727 ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン