IT人材育成に使える助成金「人材育成支援コース」が新設!
岸田政権は昨年、3年間で4千億円を投じる「人への投資」政策パッケージの策定を表明し、「人への投資の抜本的強化と成長分野への労働移動を同時に強力に推進する」と強調しました。
企業が社員の育成を行うための助成金制度のひとつに、厚生労働省の「人材開発支援助成金」がありますが、この人材開発支援助成金に2023年4月より「人材育成支援コース」が創設されました。今回は、この「人材育成支援コース」について紹介したいと思います。
人材育成支援コースとは
これまで人材開発支援助成金には、正規雇用労働者向けのコースとして「特定訓練コース」と「一般訓練コース」が、有期契約労働者向けに「特別育成訓練コース」がありました。これらの3つのコースを統合して新たに創設されたのが「人材育成支援コース」です。
人材育成支援コースの内容
- 人材育成訓練
職務に関連した知識や技能を習得させるためのOFF-JTを10時間以上行った場合に助成 - 認定実習併用職業訓練
中核人材を育てるために実施するOJTとOFF-JTを組み合わせた訓練を行った場合に助成 - 有期実習型訓練
有期契約労働者等の正社員への転換を目的として実施するOJT とOFF-JTを組み合わせた訓練を行った場合に助成
人材育成支援コースの魅力
これまでの制度に比べて、「人材育成支援コース」は以下の点で使いやすくなっています。
- 最低訓練時間は10時間以上
これまでの制度では、最低訓練時間が20時間以上のコースもありましたが、一律で10時間以上の要件に変更されました。これによって、短時間の研修でも助成金が活用しやすくなっています。 - 雇用形態を問わなくなった(有期実習型訓練を除く)
これまでは正社員に対しての研修が対象となっているコースがほとんどでしたが、「人材育成支援コース」では正規・非正規のどちらの社員の方も助成金の対象者となります。
また、これまで一般訓練コースでは、訓練経費に対する助成率が30%(大企業は15%)だったものが、人材育成支援コースに統合されたことで、助成率が45%(大企業は30%)に引き上げられました。
これまでは正社員向け、契約社員など向けに複雑だった助成金のコースが統合されて使いやすくなりました。
インターネット・アカデミーでは、デジタル人材を育成するためのさまざまな研修があり、人材開発支援助成金もご利用いただくことができます。
本記事に助成金情報をまとめた資料へのリンクがありますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。また、コンサルタントへの無料相談も承っていますので、お気軽にご相談ください。
- 資格取得
- 情報システム・IT関連
幅広い分野のIT知識をもつ講師
大手企業研修をはじめ、神奈川工科大学での講演など産学連携活動にも従事。さまざまな企業や業界団体と共同でIT人材を育成するIT分野のゼネラリスト。ECHONET2.0技術セミナーWGの委員。
有村 克己(アリムラカツミ) インターネット・アカデミー株式会社 講師
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