人事考課その2
人事考課2回目は「評価基準」について、お話したいと思います。前回、自分なりに人を評価する基準がある、という話をしました。もしその延長で考えるなら、会社で上司が部下を評価するときも「その上司なりの基準」で部下を評価することになります。
ところで、会社で社員を評価するとは、どのような意味があるのでしょうか?そこには、会社の目的を達成するために役割を果たした人を報奨する、という意味があります。ここで重要なのは「会社の目的達成のために役割を果た」したかどうかで評価が決まる点です。報奨する、とはつまり評価によって処遇を決定することことです。したがって、当然のことながら”会社の目的に沿って役割を果たしたかどうかが”評価の基準であるべきです。
もしも考課者が「自分なりの基準」で部下を評価するとき、その基準が「会社の目的」からズレていれば、その考課者の意図に沿って社員を処遇することになってしまいます。ですから、会社における評価では、考課者が会社の目的に沿って、部下の役割を評価できるかどうかが非常に重要になってくるわけです。
しかしながら、私がこれまで人事考課者教育を行ってきた中には、「会社に貢献した」社員より「上司に貢献した」社員が評価されるというケースが少なからずありました。
なぜ、そうなってしまうのか。本当に会社に貢献した人を評価し、処遇するにはどうしたら良いのかについては、次回以降で明らかにしていきたいと思います。
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中西 真人(ナカニシ マサト) 株式会社M&RConsulting
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