DXプロジェクトがうまく進まないのは研修にも問題が
こんにちは。Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。今回ははやりのDX研修やデジタルリテラシー研修について関して私見を述べたいと思います。
DXプロジェクトがうまく進まない理由とは
DXプロジェクトがうまく進まない理由は様々な理由があります。その理由の中で、特にチェックしてほしい2か所を紹介します。ご参考いただければ幸いです。
・DXプロジェクトの本質を理解できていない
・DXに関する様々な基礎知識の理解がばらばらである
そもそもDXの本質とは?という話になりますが、一般的な定義を見ると「AIやデジタル化を活かした業務改善・改革」になるはずです。この「AIやデジタル化を活かした業務改善・改革」の企画を作るところが難しく、ここがDXの本質であり、本丸なのです。この重要さを理解せずに全社DX推進と号令をかけても本質が議論・決定されないまま進むと、目的が決まっていないまま走るので、DXプロジェクトはうまくいきません。
ではどうすればよいのか、という話になりますが、企業の戦略をボトムアップかトップダウンでいくかによって変わってきますが、仮にトップダウンの場合、管理職や役員クラスなど、企業運営のハンドリングを行う人員の企画力を上げる必要があります。そのDXの骨子となる業務改革・改善の事業企画が決まらないと、DXを進めてもうまくいかないという認識を企業の上層部が学び、理解する必要があります。これが前提になります。
続いて、DXの本質である企画が固まっているのに、うまく進まないケースを紹介します。実際に私が参加しているプロジェクトでのあるあるですが、そもそもDXやデジタル化戦略の知識の理解度がまちまちなケースです。全社研修を実施しても発生するケースでもあります。その理解度がまちまちになる理由としては研修が100%座学の場合に多いようです。やはり、ワークショップなどで実際に手を動かさないと、勘違いしたまま研修を終えてしまうことが多いということだと思います。
DX研修やデジタルリテラシー研修は全社規模で行うことが多い
多くの企業でDXなどのデジタル化戦略を実施していると思います。企業によっては段階的に実施することもありますが、多くの企業では全社的に行うことが多いですよね。それは、全社の理解度の均一さを図り、効率的にプロジェクトを進めたいからです。お陰様で当協会のPython 3 エンジニア認定データ分析試験(通称:データ分析試験)はその学習の理解度を測る試験として多くの企業に採用されています。今では、全社受験も珍しくなくなりました。
当協会のデータ分析試験はPythonベースです。非エンジニアの方からすると抵抗があるかもしれませんが、データ分析の主流はPythonであり、Excelとの相性もいいです。また、非エンジニアの方が受験をされても65%の方が合格されるので、全社研修の学習の目標としてもちょうどよいと思います。
Pythonを学ぶことで、ちょっとした業務の自動化もできるようになると思います。
DX研修はハンズオンでという話を申し上げましたが、Pythonを活用して学んでいくと、データ分析の本質も理解できるはずですので、DX研修にお勧めです。
そして学習が完了しましたら、是非データ分析試験の受験をすすめていただき、最終チェックとして活用いただけるとよいと思います。
- 資格取得
年間登壇約20回、連載数15本以上、顧問先14社を持つマーケッター。著書「ITエンジニア向け企画力と企画書の教科書」大手企業の職級査定審査員
日本を代表する大手企業を中心にマーケティング支援を実施。日本のIT業界の発展のためには教育が重要であると考え、LinuxやXML、PHP、Ruby on Rails、Python、IPv6の検定試験を立ち上げ、運営組織の代表を歴任する。
吉政忠志(ヨシマサタダシ) 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事
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