Pythonが普及率と使用頻度で2冠に
こんにちは。Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。2023年12月に日経クロステックが公開した調査データによると、Pythonが普及率と使用頻度で2冠になったことがわかりました。
参考:日経クロステック記事「「最も使っている」プログラミング言語で異変、前年首位のJavaが王座陥落」(2023年12月3日公開)
この数年来、Pythonは業務で使用している言語で1位でした。これはPythonが良く使われている分野がAIや機械学習、ビッグデータやデータ分析、各種自動化、Webなど広範囲にわたっていることが普及率で一位(45.3%)となっている理由です。各分野の一つをとってもかなり大きな市場であり、その4つで高いシェアを持っていることがPythonの強みです。これらのPythonが強い分野を今後扱わないインテグレーターや情報システム部門はほぼないため、ますます普及率が高まると考えています。その状況は抜粋になりますが、以下のグラフをご覧ください。言語普及率は2位のJavaとかなり差がついた印象です。
今回新たに一位になったのは一番使っている言語として選ばれた使用頻度です。2022年の調査ではJavaでしたが、2023年調査ではPythonが一位(22.3%)になりました。これはPythonが良く使われている分野がAIや機械学習、ビッグデータやデータ分析、各種自動化、Webがそれぞれ普及した結果と思います。私見になりますが、二位のJavaは数年前に構築された基幹システムで使われている印象があります。新しい基幹システムにおいてはAIや機械学習、ビッグデータやデータ分析が組み込まれたり、他のシステムとの連携にPythonが使われたりするケースがかなり増えていくことが予想されるため、今後は更にPythonが強い時代が長く続くのではないかと思います。Javaがなくなることはないと思いますが、現在のCOBOLのように、長い期間をかけてシェアを落としていき、ソフトランディングになるのではないかと考えています。
- 資格取得
年間登壇約20回、連載数15本以上、顧問先14社を持つマーケッター。著書「ITエンジニア向け企画力と企画書の教科書」大手企業の職級査定審査員
日本を代表する大手企業を中心にマーケティング支援を実施。日本のIT業界の発展のためには教育が重要であると考え、LinuxやXML、PHP、Ruby on Rails、Python、IPv6の検定試験を立ち上げ、運営組織の代表を歴任する。
吉政忠志(ヨシマサタダシ) 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事
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所在地 | 江東区 |